ブロックチェーンと不動産

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
本日はブロックチェーンの不動産活用について考察してみました。
沖縄県の不動産業界というテクノロジーの波に乗り遅れまくり(笑)
という立場から私なりに思うことを書かせていただきます。
仮想通貨「ビットコイン」によって有名になったブロックチェーン。
いまだに仮想通貨の為のシステムだと思っている方、
はたまたビットコインの名前しか聞いたことがなくて
ブロックチェーンという単語すら聞いたことがない方もいるでしょうか。
これが不動産と相性がいいと注目されているので私なりにわかりやすく解説していこうと思います。
これを読んでよくわからないという方、、、ごめんなさい(笑)
「ブロックチェーン」とは?

ブロックチェーンてなに?
ということを私なりに簡単に解説。
銀行と通帳に置き換えるとわかりやすいと思うので、、、
まず、「ブロックチェーン」とは
みんなで書き込み&更新&保存ができるシステムです。
はい、よくわからないので例を挙げます。
◆今までの銀行と通帳の場合。
給与振り込み
↓
現金引き出し
↓
通帳記帳
↓
残高確認
この一連のお金の流れをすべて把握して管理しているのは
「銀行」
ですね。
万が一銀行のシステムがエラーを起こした。
銀行がハッキングされて預金が改ざんされた。
というような事象が起きてしまうと
銀行に預けているお金が無くなってしまうという事になります。
※銀行のシステムはそんなにやわではありません。大げさに表現しているだけです。
では
◆「ブロックチェーン」でやってみると?
給与振り込み
↓
現金引き出し
↓
通帳記帳
↓
残高確認
この一連の流れを「銀行が管理」ではなく
みんなが持っているPCの余った容量に書き込むという感じです。
これが100個のPCにつながると
一人が改ざんしてお金を抜こうとしても
残りの99個のPCとデータが違うので改ざんされた可能性が極めて高いのでエラーです。
という感じで不正ができなくなるというイメージです。
また、一つのPCが壊れてしまっても残りの99個が残っているのでデータも安全。ということ。
では100個のPCを改ざんしたら?
ということを考えた方もいると思いますが、
わかりやすく100と例えただけで
実際には世界各国に散らばった〇千何万・〇十億(実際にはもっと大きな数字にると思います)
というPCに書き込み&改ざんをしなければいけないのでほぼ不可能ではないでしょうか?
もしも可能だとして、こんな芸当ができる人は「改ざんする」というところに労力を使うようなことはしないでしょう(笑)
そんな頭脳の持ち主はもっと別の方法で大儲けしていると思います。
また、トラブルの保全という意味では一部の地域で停電が起きたり
一部のPCがハッカーに侵入されても残りのPCが正常に稼働していれば大丈夫ということになります。
要約するとブロックチェーンとは
「銀行」という中央集権にデータを任せるのではなく
「みんな」で分散してデータを保全しよう。
という考えです。
かなり端折ったのですがイメージはつかめましたか?
ブロックチェーンの不動産への活用
ではブロックチェーンを不動産に活用すると何が変わる?何ができる?という事ですが、、、
もうすでに東京の司法書士事務所が動き出していて
「不動産登記」をブロックチェーンによって管理するという活動をしています。
不動産のブロックチェーン登記(権利記録)、日本国内でも大手司法書士法人が運用開始
↑詳細はリンクを確認ください
これから先、不動産登記簿をブロックチェーン化してマイナンバーなどの個人情報と結びつけることで
「所有者不明地」「相続未登記」となっていた土地の所有者がわかりやすくなり、
停滞していた道路拡張や土地収用が促進され都市開発が大きく進むものと予想されます。
不動産の売買も促進されるし、所有者不明の空き家問題も解決できます。
また、行政機関や不動産業界、建築業界など数多くの業界が協力できれば
・不動産の売買履歴
・インスペクションの履歴
・過去の事故履歴
・所在地の都市開発予定
・都市計画による建築の制限
・購買者の平均所得、家族構成
などの情報を登録&一般公開することで
不動産の取引の際に「誰もが安心」の取引が実現するのではないでしょうか?
・Google mapのストリートビューと併せてAR/ARによる遠隔地の状況確認。
・衛星写真やゼンリンのデータを取り込んで過去から現在に至る土地の形状変化
・スマホのカメラで現地を映し出すと土地の地価相場が見える
などなど考えだしたら妄想が止まりません(笑)
ブロックチェーンの話から脱線してしまいましたね。。。。
不動産の多様性も生まれる
ブロックチェーンを活用して不動産の登記履歴を管理することでいわゆる法務局のお仕事は激減するかもしれません。
司法書士の仕事も危うくなるでしょうし、登記官という仕事自体は不要になるものと想定されます。
というか書面を確認してチェックしてハンコを押して回るようないわゆるお役所仕事は全般的に淘汰されるかもしれませんね。
マイナンバーで個人情報を紐づけして所有権が明確になれば
「地面師」のような悪い輩も仕事ができなくなりますし、、、
取引履歴が公開されるようになって近隣の取引事例などが簡単に見れるようになれば
安く買いたたいて高く転売をする業者もいなくなります。
都市計画と土地が結び付けば建築不可の土地を買ってしまうようなトラブルも防げますし、
各土地の調査履歴が残ればなぜこの土地が売れないのか?なども一目瞭然になりますね。
というかそこまで透明性が高まれば「不動産屋」も要らなくなりそうですね。
・・・それはそれでいっか。不必要に価格を吊り上げて査定をするような業者はもう居なくなって当然ですし(笑)
安全性と価格の最適化が実現すれば取引がスムーズになりますし、
業務が効率化されることで新しいことに費やす時間が大幅に増えます。
不動産の所有権がブロックチェーンで保全され、尚且つ安全性が担保されたら「不動産投資」にも大きな変化が現れます。
持ち分と収益をブロックチェーンで正確に保全することによって
大型の商業施設を複数の個人で所有し収益を分担しながら、売りたいときは持ち分だけをすぐに売却できる時代が来るかもしれません。
REITが似たような感じですがREITと違って実物不動産を小口化することが可能になると思います。
そうなってくると不動産の証券化が進み、このような不動産を取り扱う専門家も必要になります。
不動産屋の新しい価値を見出していかないとあっという間に淘汰されてしまいますね。
新しい不動産屋の在り方を真剣に考えなければいけない時代になってきました。
新しい時代はもうすぐそこではありません!
新しい技術がもう実用化されています。
というか新しい時代に突入しています。
「今から来る」
「もうすぐ来る」とか言っていたら
「もう来ています!置いてかれますよ!」という状態です。
テクノロジーについていけないと諦めている老舗の業者さんにも手を差し伸べて
わかりやすく使いやすいシステムを提供して行くことを忘れてはいけません。
老舗業者さんも理解してくれたら少しづつ輪が広がっていって、
不動産情報をオープンにすることが当たり前になる時代が来るもの確信しています。
不動産の価格を標準化することで不動産業界は大きく変わると思います。
もう「知らない顧客を騙して儲ける」という仕事はやめにしましょう。
私どもは小さい会社ですが少しづつでも変化を促していければと思っています。
弊社では不動産の取引事例、地域制、接道状況などをAIに取り込み
「不動産のAI自動査定システム」
を提供しています。
不動産の価格や取引事例を透明化することで大きな改革の風穴になれればという試みです。
不動産自動AI査定システム
↑沖縄県南部の不動産の価格を調べたい方はお気軽にご利用ください。
システムに取り込む際に利用する日々の沖縄県中南部の取引事例を部分的に公開しているページも設けています。
不動産売買市況速報
最後は宣伝になりましたが沖縄県内で不動産の価格を調べたい方は是非ご活用ください。
では~