ダウ暴落!

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
本日のコラムテーマ
ダウ暴落!~コロナと株価暴落は沖縄の不動産にどう影響する?~
です。
時事ネタはあまり扱わないようにしているんですが、沖縄の不動産にも影響してきそうなので触れてみることにしました。
この内容はあくまでも沖縄の一不動産業者のたわごとですので、株式や不動産の売買の判断を助言するものではありません。
不動産の現場の声と考えを書きますので、皆さんが考えることのヒントにでもなれば幸いです。
NYダウ暴落2000ドル下落。サーキットブレーカー発動
2020年3月10日(火曜日)の朝の目覚めと同時に入ってきたニュースです。
ダウ急落、7.8%安 新型コロナと原油暴落で
びっくりしましたね~。
終値は2000ドル下落の過去最悪の数値らしいですね。
今月に入ってから「コロナ」きっかけで乱高下を繰り返した株価下落がとうとう加速開始でしょうか?
少なくとも10日の日本市場も荒れるのではないかと予想します。
※執筆時点では日経平均などは反発しています。寄付きは大幅下落でしたが。。。2020/3/10 14:09時点
そんな朝のニュースが気になっている中でTVが放映していたのは
「最新のおすすめスイーツ特集」
でしたので家族を尻目にスマホに釘付けになったのは言うまでもありません(笑)
初めて聞いたシステムでしたがサーキットブレーカーの発動自体がとんでもない事らしいですね。
詳細はこちらを確認ください。
サーキットブレーカー制度
下落トレンドが下落を呼んで連鎖的に売られてしまう事を回避する措置らしいのですが、
最近では株価の売り買いをAIで判断するファンドなども流行っているので結局下落に歯止めがかからず。。。という結果になったみたいです。
リーマンショックと並ぶほどの下落相場になってしまったのかはまだ判断できかねるとのことですが、とにかく大きなニュースである事には変わりありません。
新型コロナの終息もまだまだ見通しが立たないので、今後も世界的な不安は強まる気がします。
ちなみにこの記事を書いている時の「yahooニュース」のトップは
「マスク転売禁止を閣議決定」
「「with B」ことブリリアン、解散発表」
です。。。
最近の株式市場下落と不動産価格について考える
さて、ここからが本題です。
先月末頃から新型コロナによる影響で乱高下を繰り返しながらガンガン値下げを始めた株式市場ですが、
株式市場の下落とコロナ自粛による不動産価格への影響について考えてみました。
◆建築資材がない
中国国内の工場の閉鎖などが原因で中国を中心に生産されていた建築資材などが不足し始めました。
現場から悲痛な声が聞こえてきます。
生産ストップ
↓
資材が無いので建築ストップ
↓
建物が完成しない&リフォームが完了しない=職人さんの仕事(日給)が減る
↓
銀行の融資の最終決済が下りない
↓
建築屋さんや分譲業者の資金繰り悪化
↓
下請け&孫請け企業大打撃
※足場や重機などのリース商品は一つの現場が止まったり長引いたりすると、他の現場にも影響を及ぼすのでこれから連鎖的に問題が多発しそうです。
◆自粛で人が動かない
感染拡大防止のための「自粛」によって人が動かない&消費活動をしない
不動産の問い合わせも目に見えて減ってきました。
外出が減る
↓
消費を控える=流通が止まる
↓
モノが売れない&在庫が減らない=廃棄が増える(コストは増える)
↓
企業の売り上げが下落
↓
給与削減&リストラ
↓
更に消費が抑え込まれる
↓
業績悪化によって株価暴落
◆融資引き締め
ここ最近、投資用不動産への融資は厳しくなりました。
株価暴落と金融市場の冷え込みによって住宅市場も危うくなりそうです。
会社が不景気になってしまう
↓
会社がやばいのに家なんて買ってられない
&
住宅ローンを組みたくても銀行の判断で「会社が傾いているので否決」が増える
↓
住宅が余る
↓
価格を下げないと売れない
↓
不動産価格下落
◆リモートワークによる失業
外出を控えることになってリモートワークの推奨に力が入っていますが、
会社に出勤する必要が無い人たちが炙り出されているとの声も聞こえてきました。
(会社に出勤するだけで仕事をした気になっているサラリーマンの事を指すらしいです)
「コロハラ」という新しいハラスメントも生まれたようです。。。
何でも○○ハラになりますね(笑)
在宅ワーク推奨
↓
会社で大した仕事をしていないことが判明
↓
給与削減&解雇
↓
家計が回らない&ローンが払えない
↓
住宅が売れない
↓
破綻
少し考えただけでもこんなに多くの影響が広がってくることが予想できます。
あくまでも予想なのでどうにか外れてほしいところです。
最後のリモートワークに関してはネットで騒いでいるだけで実際にリストラに合うような人は今のところ出てきていないと願います。
でも今回の騒動によって旅館が倒産したりクルーズ会社が倒産したりと少なくとも各方面での実害も出てきているのが現状です。
皆さんの働いている業界ではどのような影響があるか予想してみるといいかもしれません。
新しいビジネスチャンスや不況をかいくぐるヒントが生まれるかもしれませんね。
今回の騒動と問題点
既に様々なところで悪影響を及ぼしている「コロナショック」ですが、目の前の株価暴落とかよりも問題があるのではと考えていることがあります。
「株や外貨と違って人は反発しない」
という事実です。
株式市場や為替などは「下落」「反発」を繰り返しながら流動的に経済を回りますが、「人」は反発しません。
分かりやすく言うと
「コロナが終わったから花見で騒ごう!」
「株価が戻ったから外出しまくろう!」
という人ってあまりいませんよね・・・
そうなんです。今回一番問題点となりそうなのが「人の流れが止まった事」だと考えています。
人が止まると経済活動が止まります。自粛ムードから通常の雰囲気に戻るのは株や為替の様に数字としてすぐに返ってくるものではありません。
人の動きが止まると不動産の流通は確実に止まります。
また厄介なことに止まるのはすぐに止まるくせに「再始動は慎重にゆっくり」という習性があるのが人の動きです。
分かりやすいイメージではヤドカリみたいな感じですかね(笑)
コロナをきっかけに様々なトラブルが現在進行形で生じ始めていますが、今後の不動産市場にとってはもう既に取り返しのつかない事態にまで発展したのかもしれません。
また、沖縄は他の都道府県と違って「観光」がメイン産業のため今から様々な打撃が顕在化してくるものと予想します。
ここ数年浮かれたように上がり続けた不動産価格も間違いなく影響を受けると思いますし。。。
とある人が言っていましたが
「なんでも隠蔽する中国が国を挙げてやばいと公表したコロナは本当にやばいんじゃない?新幹線が脱線したら埋めて隠そうとした国ですよ!」
と言っていていました・・・
その話に笑いながらも本気で怖いと思った今日この頃です。
今回の内容は「コロナ」や「株価暴落」「不況の突入」を煽る目的の記事ではありません。
私なりに考えた最悪のシナリオが誰かのヒントになって、事前に動き出すことで少しでもダメージが無くなればいいな~という思いで書きました。
備えあれば憂いなしなので、予想が外れていつの間にか日常に戻っていることを願っています。
あ、不動産屋として一つはっきりと言いたいことがあります。
「不動産を高く売ろうとしていた売主さんは価格を見直す局面です。住宅を売って利益を出そうという時代は終わったと考えてください」
最後になりますが少しでも役に立ったとお考えの方は何かしらSNSとかでシェアしてもらえたら嬉しいです。
では~。
※最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も「沖縄の不動産あるある」「沖縄の不動産売買」「不動産売買のケーススタディ」についてもいろいろと書き綴っていこうと思いますので、応援よろしくお願いいたします。