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Column

コラム

◆アナログとデジタルと不動産

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。

本日のコラムテーマは
不動産屋が求めるテック
です。


まずは私の創業期からの考えを共有します。

できるだけ人の仕事をオートメーション化してコスト削減。効率化。業務の圧縮。。。

いろんなことを考えながら「業務効率化を目指して」不動産という仕事に取り組んできました。


創業当初はとにかくAIとITの技術をどんどん取り入れて
「古い不動産業界を変えちゃる!!」
という勢いで鼻息ばかり荒くなっていた私。。。


会社を大きくするために営業マンを兵隊のように集めて
「業務拡大!他店舗展開!」
という昔ながらの成長戦略を取る不動産屋さんを尻目に、
下手な拡大路線よりも確実に動いてくれて疲れを知らないAIやITに注力しようと考えていました。
「そこで独り勝ちできればいいんじゃない?」という浅はかな考えですw


さらに2020年から発生し2021年になってもコロナが全く収まる気配がないので

「ついにリモートの時代が来た??」
「AR/VRで遠隔か??」
「一気にデジタル化が普及か??」


という考えに至りデジタル化の促進を喜んでいたんです。。。


でも最近。ちょっと違うな。。と思い始めました。


考え方の根底はあまり変わっていないんだけど
「デジタル一色でどうにかなる業界じゃ無いしな~」という考えがふつふつと湧いてきています。

他のジャンルを見てみた時に
電子書籍が普及しているのに紙の本も健在している。
ここに何かヒントがあるのかもしれないという事に思い至りました。


前置きが長くなってしまいましたが、本日は自分の頭を整理するための内容です。

不動産屋が求めるテックってこれだよな~」

という考えに至った理由をまとめてみます。



お暇な人(そんな人いるかな?)だけお付き合いください。

◆コロナが進めたデジタル化

冒頭にも触れましたがコロナ禍になって人と人の接触が避けられるようになり、リモート会議、テレワークなどの「非対面」の需要がものすごいスピードで普及しました。

ウィルス感染の可能性も高いといわれ現金決済からキャッシュレス決済の普及。QR決済やバーコード決済を取り入れる店舗が大幅に増えました。
更に、会わなくて済む用事なら電話やTV会議で済ませる。わざわざ出社せずに在宅ワーク。などなど

この数年でデジタル後進国といわれる日本でも、いやが応にもデジタル化の促進をしないといけなくなってしまいました。


さらに5Gが普及してきて自動運転が現実のものになってきて、ブロックチェーンという言葉が珍しいものでもなくなり。。。

Twitterの創業者ジャック・ドーシーの初ツイートが3億円で落札されたというニュースが広まり世間では「NFTの時代が到来!」て言われて久しく、、、
デジタルデータが持つ意味の根本が変わってきている昨今。。。
※NFTについてはいつか不動産に絡めて解説します

もうデジタル化は待ったなしの状態ですね。


デジタル化大賛成の私としては喜ばしく受け入れていたんですが、、、
なぜか不動産業界に殴り込んでは撤退していくテック屋さんたち。

たくさんのテック屋さんが
「デジタルじゃおらぁ!!!」
って不動産業界に入ってきては屍となって去っていくケースが多々発生。

この不動産業界とテック屋さんのズレを特定しないと、今後の私の動きや事業展開にも大きな支障が出そうだな~と思うようになりました。

◆デジタル化できないもの

この「ん?なんか違うな」という違和感。

これの根本を追求しようと色々と俯瞰で見てみるとデジタルではできないアナログであるから意味のあるものが見えてきました。

人によりけりの感覚だとも思うんですが少しだけ私の感覚にお付き合いください。
ここでは不動産業とは関係ないモノをピックします。


・仏事、供養など
これ、デジタル化から一番遠い気がします。
何年か前にデジタルお墓参りとかデジタル仏壇っていってマウスをクリックしてPCの中でお墓を掃除したり、線香をあげたりするようなサービスがあったのを覚えていますが全く普及していないですよね?


・結婚式、披露宴など
これもデジタルやバーチャルではなかなか難しい。
夫婦の思い出とかでもそうだけど全部デジタルでバーチャルにするのは無理だよね。という感じです。


・子育てイベント
運動会、入学式、卒業式。。。
どれも子供が育った集大成みたいな位置づけのイベントです。デジタル化されることは考えにくいです。
去年どこかの芸能人たちがリモート卒業式みたいな感じでネット上で卒業生の名前を読み上げていましたが、「これやられて嬉しいのか?何が嬉しいの?」という変な違和感に包まれたのを覚えています。
我が子が育った姿を見れるから、学んだ学び舎の思い出がリンクするから感動するもんだと思います。


・お祭りやイベント
そもそもお祭り自体が人が集まって賑やかにやるから消費が進むんです。
現地のお祭り感が気持ちを高揚させるので、利益率がとんでもないお面とかヨーヨーみたいなものが飛ぶように売れます。
デジタル祭りでネット上で出店とかしてもお面とかヨーヨーとかはあの値段では売れませんよね。。。
折角の花火も画面でしか見れないとなると味気ないモノになります。。。



いかがでしょうか?パッと思いつく限りのデジタル移行が難しい奴を羅列してみました。

これらすべてに共通する事は
「人の感情が動く」
という事に尽きる気がします。


便利な世の中になってきているけれども、この人の感情が動く事例のところにはデジタルの利便性追求が力を発揮できていません。
アナログの不便さをデジタルで消すにはなんか違う。という感情になってしまいませんか?

◆不動産実務のデジタル化?

さて、ここで不動産の実務を見てみます。

結婚、転勤、相続、離婚、、、、
不動産を手放す人も買う人も何かしらの人生のイベントが発生して、
そこにたくさんの人の感情が動いて売買や賃貸が成立するのが不動産業です。

先ほど挙げたデジタル化が難しいモノと似ていて不動産の取引には何かしらの大きな感情が動く場面がたくさんあります。

その人の感情の動きを無視して何でもかんでも
「デジタルじゃ!おらぁ!!」
ってやるからテック屋さんが上手くいかない気もするんですね。

何度か書いてきましたが不動産の実務って「泥臭い仕事ばかり」です。

不動産屋が活躍するのは所有者さんが解決できずに困っている案件を紐解くときなんですね。

・越境問題を解決するために朝駆け夜うちで地主さんを訪問したり。
・相続や離婚問題で仲が悪くなった夫婦や兄弟の間を取り持ったり。。
・家賃の滞納者から取り立てたり、反社の入居者を退去させたり。。。
・私道の通行掘削許可のはんこを貰うために半年も通いつめたり。。。。

どれもデジタルで一発解消ができるような仕事じゃないんです。

あと、このどろどろとした泥臭い仕事を売主さんや地主さん、オーナーさんと一緒に協力しながら解決した時の団結力はデジタル化や手数料無料なんかの小手先では作り出せません。

なんかBBQとかキャンプに似ていて、不便なんだけどみんなで苦労する事に意味が見いだせて、全部デジタル化したら味気なくなるしその意味が薄くなるような感覚。
ピクニックのおにぎりが美味しかったり、キャンプで作るカレーが美味しく感じるようなそんな感じ。

ただ、BBQとかキャンプだと楽しいっていう気持ちが不便を上回るんですが、
不動産のアナログな泥臭い作業って苦痛しか伴いませんし、誰もやりたがらない仕事のオンパレードwww

少しこじつけっぽくなりますがなんていうか不動産って
デジタル化ができない仕事を泥臭く汗まみれになりながらやれる人じゃないと務まらないし、だからこそ手数料というものが報酬として発生するんです。

簡単にデジタルでクリック一発で解決♪
って時代になれば不動産屋は要らなくなりますが、そうなるのはまだまだ遠い未来だと思うようになりました。

◆アナログって難しい


なんだか話のテーマがよく見えなくなってきました。
迷走していますwww

まとめると
不動産の業務に必要なのは感情が動くアナログな仕事をこなす能力です。
泥臭い仕事を避ける人には不動産屋は務まりません。

また、不動産屋の中でも客付けだけしかしない業者さんとかはこのアナログ処理能力が無い/低いので、完成品しか取り扱いをしません。

客付けしかできない業者さんには怒られる言い方かもしれませんが、他社の物件に客付けだけをして手数料を貰う業者さんが多くて、完成品しか取り扱いをしないもんだから物件を見る目線が「エンドユーザーと一緒のレベル」なんですね。
その程度のレベルなのでユーザーが満足するようなサービスを提供できないんです。
素人が素人に不動産のアドバイスをするみたいな感覚です。
皆さんがよく「こんな仕事に手数料払いたくない!」って騒ぐのはこの客付け業者さんの営業マンを指すことが多い気がします。


そんな輩の仕事ぶりをみたテック屋さんが
「お♪この程度なら情報とユーザーをくっつければええやん♪」
って勘違いしながら不動産業界に飛び込んできます。
不動産のアナログで泥臭い仕事が全然見えないんだから簡単そうに見えても仕方ないんですが。。。

これがテック屋さんと不動産業界の溝の原因なのかもと思い至りました。

AIやITを駆使して、無駄な業務を圧縮するのも大事だけど
「アナログでしか解決しない仕事を取りまとめるためにはアナログの処理能力を磨くのも必要だな~」
と思った次第です。

少し意味合いは違ってくるけど

子育ての集大成を夫婦で共有するような、、、
子供の卒業を見ながら感動するような。。。

物件のオーナーさんと一緒に解決していくあのイベント感は簡単なデジタルでは代替できないものだとも思います。

その体験をするためにもアナログの処理能力って大事なんですね。


でも技術が発達して

テックで越境問題を一発解決♪
テックで通行掘削許可を取得♪
テックで家賃滞納者からしっかり徴収♪
テックで離婚の当事者の気持ちを解消♪
テックで反社を追い出し成功♪
テックで近隣の騒音トラブルを解消♪
テックで漏水を一発解決♪



みたいなテックが生まれればどこの不動産屋さんでもすぐに導入しますよねwww
この技術ができるなら不動産屋は要らなくなる可能性が高いです。
その時には仲介手数料も不要になると思います。

これらを開発した業者が
「テックで不動産を潰したらぁ!!」
って殴り込んできてください。


不動産屋はこの難しいアナログを解消する技術を磨きつつ、
テック屋さんはこれらを解消できるようなテックの開発を目指したほうがいいかもしれません。

今回はアナログに染まった業界を簡単にデジタルで淘汰できない原因はここにあるという目星をつける事が出来ましたw

テック屋さんには開発のヒントになったと思うのでこの辺で。

では~



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