こんにちは!
(株)REGATEの金城です。
いよいよ今週末は沖縄県知事選挙ですね。
私は昨日、期日前投票を済ませてきました。
今回の知事選は6人が立候補していますが、現職の玉城デニーさんと、新人の古謝げんたさんによる事実上の一騎打ちと言われています。
さて。
選挙の話になると、どうしても「右か左か」とか、「保守かリベラルか」といった話になりがちです。
もちろん、それぞれの考え方がありますし、基地問題など沖縄にとって非常に重要なテーマもあります。
沖縄県知事選は他の知事選と違って安全保障の問題や歴史観、国家観なども絡んでくるので
簡単にどの候補者で誰がいいとか悪いとかは言える内容ではありません。
右の見方をすればそう見えるし、左の見方をすればそうも見えてくる。
そんな感じのややこしさがありますw
なので、今回はそういうイデオロギー的な話はいったん横に置いて、
「沖縄のこれからってどうなるんだろう?」
ということを、不動産屋目線でちょっと考えてみたいと思います。
私が一番気になっているのは、
「沖縄の経済は良くなっているのに、県民の暮らしは本当に豊かになっているのか?」
というところです。
観光客は増える。
ホテルも増える。
商業施設も増える。
企業も進出する。
土地の価格も上がる。
一見すると、ものすごく景気が良さそうです。
実際、沖縄県の地価もかなり上昇しています。
2026年の地価公示でも、沖縄県の住宅地は前年比6%台の上昇となっています。
私たちが仕事をしている沖縄県南部でも、
「数年前ならこの金額で買えたのに……」
という土地が本当に増えました。
八重瀬町、南城市や糸満市などでも土地を探しているお客様から、
「えっ、ここがこの値段ですか?」
と言われることが珍しくありません。
もちろん土地の価格が上がること自体は悪いことではありません。
土地を所有している人にとっては資産価値が上がるわけですから、むしろ嬉しい話です。
でも、
これから家を建てようとする人。
子育て世代。
若い世代。
沖縄に移住してきた人。
こういう人たちからすると、土地が上がることは、そのまま住宅取得のハードルが上がることでもあります。
そして、ここが今回の知事選で私が一番考えてほしいところです。
「沖縄の経済を成長させる」
というのはもちろん大切です。
でも、
その経済成長によって沖縄県民の所得も一緒に上がっていかなければ、
「沖縄県は儲かっているけど、沖縄県”民”は家を買えない」
という、ちょっと変なことになってしまいます。
というか実際に現実味を帯びてきています・・・
観光客が増える。
ホテルが増える。
土地が上がる。
家賃も上がる。
建築費も上がる。
でも、給料はそれほど増えていない。
これでは、県民にとっては「豊かになった」という実感がなかなか持てません。
実際、今回の選挙でも経済や県民所得は大きなテーマになっています。
古謝さんは県民所得の引き上げを掲げていますし、玉城さんもこれまでの県政の実績や暮らしへの支援を訴えています。
どちらが正しい、どちらが間違っているという話ではなく、
「じゃあ、これから沖縄の県民所得をどうやって上げるのか?」
ここは非常に重要だと思います。
そしてもう一つ。
不動産屋として気になるのが、
「沖縄の土地を、これから誰が買うのか?」
という問題です。
沖縄の土地は有限です。
観光施設も土地を使います。
ホテルも土地を使います。
物流施設も土地を使います。
企業も土地を使います。
そしてもちろん、県民が住む住宅にも土地が必要です。
経済が成長して投資が増えるのは良いことです。
でも、投資によって土地の価格だけがどんどん上がってしまえば、
「沖縄に住んでいる人が沖縄の土地を買えない」
という状況にもなりかねません。
これって、結構大きな問題だと思うんですよね。
例えば、
「土地が高いから、那覇からどんどん南へ行く」
という流れが続けば、土地価格を比較的抑えやすい南城市や糸満市などにも住宅需要が広がっていきます。
でも、そこで交通インフラが追いつかなければ、
「土地は安くなったけど、通勤時間が長くなった」
「スーパーやコンビニ、ガソリンスタンドは遠い」
ということにもなります。
つまり土地だけを見ていてもダメなんですよね。
道路。
公共交通。
学校。
病院。
商業施設。
仕事。
「どこに住めば、普通に生活できるのか」
というところまでセットで考えないと、本当の意味での住みやすい沖縄にはならないと思います。
そして私は、次の県政には、
「観光客を何人増やす」
だけではなく、
「その結果、沖縄県民の生活がどう良くなるのか」
まで考えてほしいと思っています。
観光業が儲かる。
企業が儲かる。
土地を持っている人の資産価値が上がる。
もちろんそれも大切です。
でも最終的には、
沖縄で働いて、
沖縄で家を買って、
沖縄で子どもを育てて、
沖縄で老後を迎える。
こういう普通の生活ができる沖縄であってほしい。
不動産屋としては、そこが一番気になります。
今回の知事選で誰が勝ったとしても、翌日から土地価格が急に上がったり下がったりするわけではありません。
ただ、県政の方向によって、
「どこに人が集まるのか」
「どこに企業が進出するのか」
「どこに住宅が増えるのか」
「どこに道路や交通インフラが整備されるのか」
という流れは変わってくると思います。
そう考えると、
今回の選挙は単純に「右か左か」という話ではなく、
「10年後、20年後の沖縄をどうするのか?」
を考える選挙でもあるんじゃないかなと思います。
冒頭で申し上げましたが私自身も昨日、期日前投票をしてきました。
もちろん私なりに考えて一票を入れてきましたが、
誰に入れたら正解かなんて分かっているわけではありません。
だからこそ、
候補者の話を聞いて、
政策を見て、
今の沖縄が抱えている問題を考えて、
自分なりに判断する。
これが大事なんじゃないかなと思います。
誰が知事になったとしても、
4年後、8年後に、
「沖縄、良くなったよね」
「沖縄で暮らしていて良かったよね」
と言えるような県政になってほしいですね。
そして私たちも、
「政治は政治家に任せておけばいい」
ではなく、
自分たちが住んでいる沖縄のことですから、
しっかり考えて一票を投じたいものです。
ちなみに選挙に行くことの大切さを実感してもらうために我が家では子供たちを連れて投票に行くのが通例です。
子供のころから大人になったら当たり前に選挙に行く。
という習慣が身に付けばいいな~と思いまして^^
ということで今回は、
不動産屋目線で沖縄県知事選挙について考えてみました。
皆さんもしっかりと考えて投票に行きましょう。
では〜。