こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
本日のコラムテーマは
不動産仲介実務~看板と免許番号だけでは信用できません~
です。
前のHPで書いたヤツをリバイバルしてご紹介♪
いつものコラムと違ってドキュメンタリータッチで行きますので気軽に読んでください♪
登場する人物や企業などはすべて架空のものかもしれません。
とある日。
会社の電話が鳴った。
「ハイ!(株)REGATEの金城です。」
「あの~。REGATEさんの物件では無いんですがご相談ってできますか?」
客付けの仲介という事だな。
「物件によって弊社がご紹介できるケースもありますよ!どちらの物件をご検討されていますか?」
「○○会社の○○市○○の△△円の物件です」
「情報ありがとうございます!こちらを弊社で取り扱いできるか業者さんに聞いてみますね!折り返しますのでお待ちください!お名前とご連絡先だけ伺っていて大丈夫ですか?」
「はい、青木(仮名)と言います。090-0000-0000です。よろしくお願いします」
電話を切った後、早速物件の物元(不動産情報を掲載している会社)に電話。
ネットを見ると免許番号は古くてあまりいい印象が持てない感じ・・・
いやいや偏見はいかんwww
「お世話になっております。(株)REGATEの金城と言います!○○の物件をご紹介させていただいてもよろしいですか?」
「紹介?どんなお客さん?」
予想はしていたがかなり横柄な対応。。。
まあ、最初からこのあたりの対応に期待はしていないから良しとしよう。。。
「はい!内地(沖縄の人は本土のことを内地という)の方なんですが・・・」
「ナイチャー(本土の人のことを指す方言)ね?じゃあダメだ。」
ガチャ。
ツー・ツー・ツー・・・・
なんか腹立つw
でも青木さんに連絡してあげないとな。
どうやって説明しようかな?
「はい。青木です」
「青木様!お待たせしました!先ほどの物件ですが、ご紹介不可とお断りされてしまいました・・・」
「やっぱり。。。私も直接電話したらすぐに断られました。
でもずっとネットに出てるし、諦めきれなくてネットで物件を探していたら金城さんのHPをみつけて、もしかしたら地元の不動産屋さんが間に入ればどうにかなるかな?と思ったんです」
あ〜そういうことね。未だにないちゃーを嫌う業者っていますからね。
「そうなんですね~。本土の方には紹介したがらない業者さんってまだ多いんですよ~。」
「金城さんのところで扱っている○○市の物件ってありますか?」
「今のところうちの取り扱いはないですね。すみません。」
「じゃあ、別の業者さんの物件でも金城さんを通してもらう事ってできる場合もありますか?」
「はい。相手側の業者さんがOKしてくれたら可能ですよ!
でも、仲介手数料を両方からもらうために紹介しない業者も多いんで、気に入った物件でも弊社の紹介がNGだった場合はその業者さんに直接お問い合わせをすることをお勧めします!」
「いろいろとありがとうございます。ではまず気になった物件があれば金城さんにご連絡してみますね。今後ともよろしくお願いいたします。」
お?お?やけに私を指名してくるw
ありがたいんだけどなんでだろ?
後あと聞いてみたら、前々から沖縄に移住する事を決めていてネットで物件を探すも、電話口の対応の悪さなどに辟易していたらしい。
実際に沖縄にきて案内してもらっても不親切極まりない対応をされたらしく・・・
そこで沖縄の不動産業者をネット検索していたら偶然弊社のHPに行きついたとのこと。
コラムとかを読んで是非機会があれば問い合わせをしようと思っていたとのこと。
ホントにありがたいお話です。
コラム書いててよかった~w
青木さんとのファーストコンタクトはこんな感じ。
これがこの後とても複雑なドラマを紡ぎだすとは思いもしませんでした。。。
毎日のように沖縄県南部の物件情報を集めている私。
青木さんのご希望に添えそうな物件が出ていたら片っ端からメールを送る日々。
いくつか気になる物件があったものの、弊社の仲介ができないとなると
「じゃやめときます」
というお返事。。。
こっちとしてはありがたいけど、せっかくの好条件の物件ならそっちにいってもいいのに。。。
そんな感じの事をお伝えしたら
「前にも別の業者さんで沖縄に行って案内してもらったんですが、対応が悪くて信用できないんですよね。だから金城さんにお願いします。面倒な客だとは思いますがお付き合いくださいw」
とのこと。
ここまで信頼を貰っているならとことん付き合おうじゃないか!できるとこまでやってあげよう!
いくつかの物件情報をやり取りしているうちに青木さんが気に入る物件が出た。
「この会社さんの物件であれば弊社でご紹介できます!いつ沖縄に来れますか?ちなみに銀行の融資は利用されますか?」
「今回は現金で買うので銀行融資は使いません。週末に沖縄に行く予定があります。その時にご案内をお願いできますか?」
「ハイ!案内の準備をして待っています!」
この物件の物元は全国チェーンの古田さんのお店。
業者間の評判はいまいちで、担当のあたり外れの差が凄すぎる。
今回の担当ガチャはどんな感じだろうか?
恐る恐る問い合わせると物件の担当者は部長。
部長が担当するなら下手な新人よりは安心かな?
すぐさま内覧の予約を入れるとなんだか違和感のある対応。。。
ん?部長?
アノ規模の会社の部長が物件担当???
よくよく調べたらチェーンではあるけどフランチャイズの店舗。
しかも免許番号は(8)・・・。
。。。なるほど。
ピンときた。
フランチャイズの規約があるから他社の物件紹介依頼を断れないけど、本音は自社で両手仲介をしたいんだと思う。
当たらずとも遠からずという感じだろう。
なかなかいい物件だったからその気持ちも分からんでもない。
でも、週末までに本当に別の人に取られる可能性も否定できない。
ここはもう青木さんの運に任せるしかないかな。
青木さんもそのあたりは取られてしまったら仕方ないと言っていたし。。。
古田さんとこの部長に資料を請求したけど“当日持っていくから”とはぐらかされるし。。。
なんか嫌な感じだな〜・・・
なんだかんだで週末到来。
その時点で物件確認をすると一番手が無いと渋々答える部長。
青木さんご夫婦はレンタカーで現地に到着。
部長はの顧客対応は最悪。
しかもいきなり青木さんにタメ口で高圧的な話し方。。。
青木さんの表情も引き攣っている・・・
古田部長には腹が立つけど仕方ない。
こっちはお客様をご紹介させてもらっている立場だ。
立場をわきまえて丁寧に対応しよう。
2時間ほどのご案内で青木さんが物件を気に入り買い付け申し込みゲット。
ここからはスピード命!
颯爽とこっちが一番手という念押しの確認をして買い付け申し込みを入れ、資料を確認していると。。。
「あれ?部長?この物件って別担保(共同担保)あるんですね?抹消大丈夫ですよね?」
(これが資料を事前に渡さなかった理由かも・・・)
「ん。大丈夫。売主さんにもしっかりと確認取ってるから・・・」
「今回融資がないから同日決済ですよ。別担がはずれないとかやめてくださいよ?」
「だから大丈夫。売主も私の近しい先輩だから。。。」
案内の時は終始こんな感じでタメ口。。。イライラする。
まずはここから先の流れを青木さんにも説明。
契約から代金支払い、別担保の抹消を同日に行うこと。
担保抹消から所有権移転までの説明を一通り終え、この別担保の件も色んな可能性を孕んでいることも含めて説明。青木さんのご主人さんが話の分かる方で助かった。
青木さんは
「今回は金城さんが付いてくれるから安心してお任せできます。契約の日程が決まったらまた沖縄に来ますのでご連絡宜しくお願い致します。」
という期待を込めたありがたいお言葉を残して東京に帰っていった。
さてと、、、この部長。
ほんとに信用してもいいのか?
ここからが私の仕事だな。。。
今回は買い手側の融資が無いので売り物件の抵当権と別担保の抹消だけ。
契約の内容が固まれば事前にドラフトをチェックしてあとは青木さんに沖縄に来てもらった時に契約&決済を同時に行う感じ。
契約書や重説の作成は大手の規定に則ったものでないといけないらしく、ひな形を部長に用意してもらってこっちが内容を精査する事に。
いや~大手の部長とは言えフランチャイズ店舗の部長。。。
いくらなんでも大丈夫でしょ。
という淡い期待は一瞬で消え失せた。
誤字脱字、言い回しの不備、数字の打ち間違い、重複条文。。。。
新人さんでもここまでやらかさないよ??
本当に宅建士??というお粗末な契約書。。。
こいつまじで抹消大丈夫だよな??
という私の不安を増幅させるには十分すぎるくらいに対応が後手後手。。。
心配なので売主の抹消銀行にこっちから連絡して裏を取る旨を伝えたら、、、
「売主と調整済みで大丈夫!」と一点張りの部長。
「じゃ根抵当が外せない場合は違約金という特約つけてください。あと、最悪の場合違約解除ってこともね」
ふつうならここまで言えば違約解除などの条文を追加させて売主の負担になることを避けるはず。
抹消銀行の担当者とのやりとりも任せてもらえたらラッキーくらいの気持ちで突っぱねてみる。
でも帰ってきた回答は
「そこまでしなくても大丈夫って言ってるさ!いれるならいれていいよ、特約を。そっちに雛形のデータ送るから書き込んで」
この部長の申し出は思わぬラッキー♪
これで限りなく青木さんに負担が無いような契約書になりそうだしw
また、部長に変な文言を書き込まれて何度も修正するより好都合だ。
(にしても大手のフランチャイズの雛形データを簡単に弊社に渡してもいいのか?)
でも最悪の場合、抹消できなければ違約解除か。。。
まあ、青木さんには面倒をかける事になるな。
そこで青木さんに一言ご連絡をしたところ。
難しい話なのでとご主人様が対応してくれました。
「共同担保の抹消は売主の責任でしょ?全額をお支払いしたら所有権はこっちのものだし、契約の内容でも売主の負担で抹消する。って謳われてますよね。しかも特約で違約解除もついている。これならそのまま進めてもいいと思います」
という法律関係に詳しいお返事。
なんでも青木さんのご主人は東京で弁護士をされているとのこと。
「それも踏まえて金城さんに任せているから、万が一の時は一緒に戦ってね~」
というありがたい?お言葉を頂きましたw
ここまで念押ししたらあとは契約をして代金をお支払いするのみ。
心配なので書類のプリントアウトと製本はこっちでやることに。
もしどさくさに紛れて特約とか消されたら嫌だしねww
いざ契約当日。
司法書士立ち合いのもと買主の必要書類は全て不備なく確認完了。
ちなみに司法書士は部長の指定。
部長と同じくらい対応が横柄なおじちゃん。。。
こんな奴らがいるから沖縄の不動産屋の印象が悪くなるんだよ!
とここでも少しイラッときた・・・
イライラを我満してやり過ごしていると、最後の最後に売主が権利証を紛失していることがこの場で発覚。。。
まじかよ部長。。。
もう本当にまじかよ・・・
司法書士に追加料金を支払って本人確認書類を作成してもらうことになり、とりあえずは売主の登記移転書類も完了。
買主の代金支払いの債務は履行したので、あとは売主と部長と司法書士で抹消銀行で弁済してもらうだけ。
権利証の紛失以外は思ったよりもスムーズで拍子抜けしましたが、取り合えず青木さんから仲介手数料を頂いてその場は解散!という流れに。。。
解散して事務所に戻ったところで部長から着信。
末梢が終わったという連絡かな?
「すみません。別担保の抹消に100万円足りませんでした。売主が債務超過してまして・・・」
という泣きの電話。。。
だから言ったじゃん!
何度も言ったじゃん!
バ〇なの?
もう不動産屋やめてしまえ!
来年までずっと風邪ひいてしまえ!!
憤りを抑えて呆れながら聞いてみました。
「んで、どうするんです?違約金払って解除しますか?抹消は売主が全て行うって(契約書に)書いてありますよね?」
「・・・とにかく売主にお金を集めてもらっています。また連絡します」
ば~〇ば~か!しかも立場が弱くなったら敬語?なんじゃそりゃ?www
30分くらいしてから再度着信。。。
「弊社で立て替えてとりあえず抹消は終わりました・・・」
とのこと。
なんでもこの部長と売主は昔からの知り合いで、部長が頭の上がらない人だったそうな。
正直、そんな立場関係は関係ない。
仲介の立場である以上、きちんと取引の現場まで売主を引きずり出すべきだし、締めるところは締めてもらわんと。。。
しかも根抵当を組むような商売っ気がある物件の場合は残債の確認は絶対必須だろ?
基本じゃん!
もう本当に不動産屋辞めて宅建士の資格も返上してくれよ・・・
さて、、
登記申請完了の報告の電話をしようかね。
「青木さん!先ほど無事に抹消も終わったと連絡ありました!また何かございましたらお気軽にお申し付けください!」
「はい!金城さんが付いてくれて心強かったです。これから沖縄に住むので何かあればご連絡してもご迷惑ではないですか?」
「もちろんです!不動産は引き渡して取引が終わっても、そこでお終いじゃないんでw
というかそこから始まりです!いつでも何でもお声掛け下さい!」
今日も私はどこかの(二桁)の部長と戦っているかもしれない。
今回のお話はフィクションだったかもしれません。
では〜
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