◆宅建士試験合格発表
こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
本日のコラムテーマは
宅建士資格と実務〜信じられるのは誰?〜
です。
去った2020年12月2日。
2020年度 宅地建物取引士試験合格発表でしたね♪
受験をされた方、いかがでしたか?
過去最高の合格ライン
38点・・・恐ろしや。。。
このまま難関試験になっていくんでしょうか?
また、今月末に受験を控えている方はもっと難易度が上がるとの予想。。。
とにかく勉強を頑張ってください!
ちなみに今から受験をされる方は今回のコラムを読んでも数字は伸びません!w
なので、今は勉強に集中してもらって試験が終わって落ち着いてからでも覚えていたら読んでみてください。
今回は宅建士として生きていくためにというか、
私なりに宅建士の資格の勉強と実務の違いについて考えました。
あと、宅建士資格を取得して不動産業で稼ぎたい人には
「こんな事を意識しといた方がいいよ」
という事にも触れています。
今回の内容は役に立つ人もいれば、
何の役に立たない人もいます(笑)
宅建士の資格を取得して宅建業界に挑戦しようと思う人はぜひ読んだほうがいいかも。
※約5分で読めます。
◆宅建士試験の難易度
まず、宅建士資格について難易度がどのくらいかを考えてみます。
宅地建物取引「主任者」から宅地建物取引「士」に名称変更をして
宅建の資格も「士」業(しぎょう・サムライ業とも言います)
に格上げしたぜ!
これから税理士、弁護士なんかと肩を並べる資格になるぜ!
と鼻息荒く法改正したものの、、、
各士業の方々からは
「たかだか宅建のくせに」
と揶揄されているのが事実ですw
まだまだ宅建士の研鑽が足りませんね。
というか士業の資格としては試験の難易度がまだまだ低いというのが実情だと思います。
さて本題に入ります。
宅建士でないとできない唯一の仕事があります。
重要事項説明書の作成及び説明
です。
これは私の正直な感想を申し上げると
宅建士の受験知識だけではとてもじゃないけど追い付かない。
という感じです。
これは私だけではなく全ての不動産業の従事者が思うことだと思います。
宅建業に従事していてつくづく思うんです。
宅建って試験の勉強内容からは実際に実務では使わない知識がたくさんあります、
でも使わない知識よりも圧倒的に
試験だけでは賄いきれない知識
の方が膨大なんです。
実務では必須の知識だけど試験だけでは到底賄えない項目として
建築基準法、都市計画法、道路法、税法、、、、などなど数えるとキリがありません。。。
また、試験よりもややこしい項目が民法ですね。
相続とか財産分与とか・・・
「事実は小説よりも奇なり」
と言いますが、宅建の実務はテキストの何倍も何十倍も「奇」です(笑)
だから資格を取ったからって実務ですぐ戦力になるかと言うと答えはNOです。
なので何度もこのコラムで述べているような
「日々の勉強の積み重ねが大事」なんですね。
毎日毎日OJTです。
現状では宅建士の資格取得の難易度は低いと言わざるを得ませんが
宅建士として実務を全うするにはかなり難易度が高いと言えると思います。
実務で使えるくらいの内容の試験レベルにしてしまうと合格できる人がいなくなってしまう可能性も否定できませんw
そうなると不動産屋さんがいなくなってしまうので
勉強した不動産業の従事者がギリギリ受かることができるくらいの難易度にとどめているのかもしれませんねw
◆宅建士として必要なこと
さて、先に述べた各種法令の知識は必須条件。
さらにそれ以上に幅広い経験値がないと宅建士として活躍できない。。。
合格して有資格者になって、
ある程度の経験を積んでから
「やっとスタートライン」という感じです。
では宅建士に本当に必要な知識とスキルってなんなんでしょうか?
私は昔から人と接する接客業をメインに生計を立てていました。
飲食店、パチンコ屋さん、居酒屋などなど。。。
これらの仕事はサービスやモノを提供する仕事が主なので
極端な話、
「商品」を相手に渡せば終わり
だったんですね。
でも不動産業って不動産という大きな商品の売買をお手伝いする仕事です。
商品を紹介して契約して
「はいおしまい!」
とはいきません。。。
今までの接客業で人に接することに自信をつけていた私は、不動産業に携わって接客の本当の難しさを思い知りました。。。
今までは商品を扱って売っていただけなのに、その商品の力を自分自身の営業力と勘違いしてたんです。
ただ単に商品を売るセールスマンであって、自分自身を売れる「営業マン」ではなかったんですね。
———————–
一つの不動産を売主様から買主様に引き渡すだけでも
数多くの法律知識を総動員して、
尚且つ売主買主双方の利害を一致させて。。。
何度も何度も抜けや間違いがないかチェックして、、、
それでもなお間違いや見落としがあるのが不動産取引です。
———————–
お客様は高額の商品を選んで高額の手数料を支払います。
不動産は「ミスしちゃった、すみません。」では済まないんです。
お客様からはプロとしての意見を求められ続けて
一つのミスもないように契約して引き渡しをしないといけません。
これを何度も何度も繰り返すうちに知識や経験の幅が広がって
落とし穴に落ちにくくなり、
お客様の疑問や質問事項を前もって先回りして解決できるようになって
そのうちにお客様から信頼をいただけるようになって、、、
ここでようやく独り立ちという感じです。
たくさんの案件に触れて、
たくさんの落とし穴を見て、
その対策と解決案を
「たくさん引き出しにストック」
しないといけません。
当たり前のことを申し上げますが
宅建士として必要な能力は圧倒的な場数でしか育ちません。
場数を多く踏むことがいい宅建士になるコツです。
場数を踏みすぎて実務をやりすぎると宅建試験に合格しにくくなるというジレンマもあります・・・w
◆自分の能力を過信しない
数をこなせばどうにか一人前になれます。
だけどその場数のこなし方が非常に重要です。
5〜10件程度やって媒介から決済までの流れを知って少し小慣れてしまうと
「できるようになった」
と勘違いしてしまいます。
私は新人の教育にあたるときは
先回りして落とし穴があることを確認しておいて
読み通り部下が落とし穴に落ちたら
徹底的に詰めますw
先回りして落とし穴を確認して、お客様に迷惑がかからない程度のミスをさせるんです。
(性格悪いですね〜w)
基本的に不動産の案件って細かく見ればミスを探し出すことが容易です。
調査のミス、資料のミスなんかも入れると無限大にミスがあります。
この細かいミスを何度も何度も指摘することで
「どんな案件も落とし穴がある」
と部下に認識してもらって
不動産は怖いモノだと認識してくれれば、惰性で案件を回している他の営業マンよりも丁寧に不動産を見るようになります。
一つ一つの案件を見る時間は長くなってしまいますが、
適当に対応して見落としがあると、その見落としのミスをリカバーする時間が必要になります。
クレームやトラブルになってしまってから対応すると当初に発見できていた時の数倍の時間と労力を費やしてしまいます。
この事後処理の対応に充てる時間は経験値の阻害でしかありません。
クレーム対応や事後処理の大切さは痛感してもらいますが、これにばかり足を取られると成長する前に潰れてしまいます。
自分の力を過信せず、自分の目を信じない
ことが不動産を安全な商品にする近道なんですね。
私はそれができて初めて宅建士として現場に出られると思っています。
独り立ちしても完全に安心して万全な取引なんてありません。
多分、世界中の優秀な宅建業者は日々戦々恐々としてビクビクしながら生きていますww
不動産業者として早く一人前になるためには
「常にビクビクしながら不動産に接する」
ということが大事だということが伝わりましたかね?
◆自分を信じない方法
そろそろまとめに入ります。
宅建士の資格を取得して経験を積んでやっとスタートライン。
そこから何度も何度も足を踏み外したり落とし穴に落ちたり、
地主に怒られたり、
お客様に板挟みにされたり。。。
嫌な同僚に嫌がらせされたり、
上司に追い詰められたり・・・笑
不動産業界はあらゆる産業の中でもトップクラスにクレームやトラブルが多いです。
その分離職率も半端じゃありませんw
そのクレームやトラブルに毎回巻き込まれてしまうと心身ともに疲弊してしまいます。
疲弊しないために、
トラブルやクレームを最小限に抑えるのに有効な手段が
ビクビクして自分を信じない
ということです。
矛盾しますが自分を信じない調査ができる営業マンは
自信を持ってお客様に接することができます。
「ミスがあるかもしれない」
と常に気を張るので、万が一の時のリカバーも早く対応できます。
でも、自分を信じないと言ってもなかなか難しいですよね?
自分を信じないと口で言いつつもなんだかんだで自分を信じてしまうし・・・
人間て自分に甘いですからね。。。
ここで一つだけ自分を信じないということを簡単にできる方法を教えます。
それは
・取得した案件は重説・契約書まですぐ作る
・全て前倒しで書類を作っておく
という作業です。
これはたたき台となる雛形程度のクオリティで大丈夫です。
媒介を取得してすぐに重説・契約書を作っても、成約になるのは1〜3ヶ月後というのがほとんど。
「すぐに使わないから後でいいんじゃん?」
と思う人も多いと思いますがこれが大切なんです。
数ヶ月後、いざ買い手さんが決まった時に事前に作っておいた重説・契約書を見直すとたくさんの見落としが見つかります。
その時に見る自分の目線は
数ヶ月の間その物件を見てきた営業マンの目線です。
多くの場合、媒介を取得したばかりの時の目線と全く違っているはず。
買い手さんが決まってから作り始める重説・契約書よりも
もともとある程度作られてミスがたくさんある重説・契約書を直す方が結果的にミスが少ない重説・契約書になります。
過去の自分が作った重説・契約書を第三者の目線としてチェックできるし、自分の仕事を物理的に客観視できるんです。
これは私自身も何度も実感しているのでおすすめですね。
また、ある程度の雛形ができていると、購入希望者さんが現れた時にすぐに重説ができて、契約までの間延びがないというメリットもあります。
(買い手さんの気変わりが起きる前にクロージングできます)
宅建士試験は今後どんどん難易度を上げていくことが予想されているそうです。
大きな金額と複雑な案件を取引する資格なので当たり前と言えばそうなのかも・・・
なのでまだ比較的取りやすい今のうちに取得して、
ビクビクしながら案件をこなして、
早いうちに一人前になってしまいましょう!
宅建士の資格を取得して宅建業界で一旗あげようとお考えの方は何かヒントになりましたか?
合格した皆さんと不動産取引ができる日をビクビクしながら心待ちにしていますww
自分を信じずに客観視しながら成長しましょう♪
では~
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