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コラム
「残クレ住宅ローン」は夢のマイホームか、それとも将来の住宅価格に賭ける金融商品か?
金城 貴士
株式会社REGATE 金城 貴士
2026年06月29日 11:14

こんにちは~。

株式会社REGATEの金城です。

今日は最近ちょっと気になった住宅ローンのお話です。

最近、大手銀行でも**「残価設定型住宅ローン」**の取り扱いが始まりましたね。

ニュースでは、

「住宅は一生住み続けるものではなく、ライフスタイルに合わせて住み替える時代になった

という、人々の価値観の変化を捉えた新しい商品として紹介されていました。

確かに言われてみればその通り。

転勤もある。

子どもが独立したら家が広すぎることもある。

昔のように「家は一生もの」という考え方は少しずつ変わってきています。

でも・・・

私はこの商品を見た時に真っ先に思ったことがあります。

「これって住宅版の残クレじゃない?」

ということです。


車の世界ではすっかり有名になった「残クレ」。

毎月の支払いを抑えられる代わりに、

最後は

・返却する

・買い取る

・乗り換える

という選択になります。

もちろん利用方法によっては便利な商品です。

ですが一方で、

「残価より価値が下がったら?」

「傷や走行距離で査定が下がったら?」

というリスクもあります。

だから賛否が分かれる商品でもあります。


今回の住宅ローンも仕組みは少し違いますが、

考え方は似ています。

将来住宅を売却することを前提に、

月々の支払いを抑える。

つまり、

「将来その家に一定の価値が残っている」

という前提で成り立っている商品です。


ここで私が気になるのは、

その前提って本当に全国どこでも成立するの?

ということです。

都心部ならまだ分かります。

人口も増えている。

中古住宅の需要もある。

再開発もある。

資産価値が維持される可能性は比較的高いでしょう。

でも地方はどうでしょう。

人口減少。

空き家問題。

需要の低下。

20年後、30年後に今と同じ価格で売れる保証なんてどこにもありません。

沖縄は全国と比べればまだ元気な地域ですが、それでもエリアによって状況は全然違います。


実は最近の住宅ローンを見ていると、

少しずつ共通した流れがあります。

以前は住宅ローンと言えば35年。

これが当たり前でした。

ところが今では、

夫婦ペアローン。

そして50年ローン。

数年前までは珍しかった商品が、

今では当たり前になりつつあります。

でもこれって、

冷静に考えるとかなり強い前提条件があります。

夫婦が最後まで共働き。

健康で働き続ける。

離婚しない。

収入も維持できる。

子どもの教育費も問題ない。

家族構成も大きく変わらない。

人生って、

そんなに予定通り進むでしょうか?

もちろんそういうご家庭もあります。

でも、それを前提に数千万円を借りる商品が普通になってきていることには、少し違和感を覚えます。


金融機関からすると、

住宅価格は上がっている。

金利も少しずつ上昇している。

従来のローンでは買えない人も増えている。

だから新しい商品を作る。

これは営利企業としては自然な流れです。

銀行が悪いと言いたいわけではありません。

むしろ金融商品を開発するのは当然のことです。


ただ、不動産という仕事をしている私が少し気になるのは、

「借りられる人」を増やすことと、「返し切れる人」を増やすことは、全く別の話だということです。

月々の支払いだけ見れば魅力的に映る商品でも、

将来のリスクまで十分理解して契約している人がどれだけいるのでしょうか。

住宅ローンは人生で一番大きな借金になる人がほとんどです。

だからこそ、

「月々が安いから」

だけで判断してほしくないなと思います。


ここで少し視点を変えて考えてみました。

最初、私は

「住宅版の残クレだなぁ。」

という印象しかありませんでした。

でも改めて考えると、

この商品は住宅ローンというより、

金融商品の一種として見るべきなのかもしれません。

どういうことかというと、

このローンで借りる人は、

毎月の返済だけではなく、

将来の住宅価格にもリスクを負っているということです。

つまり、

「将来いくらで売れるか」

という市場価格まで含めて契約していることになります。

そう考えると、この商品の本質は少し違って見えてきます。


住宅は住む場所でもあります。

でも、この残クレローンを利用するなら、

住宅は住む場所であると同時に、

将来の価値を予測する資産にもなります。

その価値が想定より高ければメリットがありますし、

逆なら自分が負担することになります。

つまり残価設定住宅ローンとは、

「月々の支払いを下げられる便利な住宅ローン」ではなく、
「将来の住宅価値に賭ける金融商品」

なのかもしれません。

これから普及していく可能性がある商品だからこそ、

メリットだけではなく、その仕組みやリスクも理解した上で選びたいですね。

沖縄県南部地域の不動産の事でお悩みがあればお気軽にご相談ください。

では~♪

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この記事を書いた人
株式会社REGATE 金城 貴士

沖縄県南部地域の不動産売買に関する事を思うままに書いています。
お孫さんの代までお付き合いできる不動産屋さんとして「紹介率No1」を目指します。
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