こんにちは。

㈱REGATEの金城です。

本日のコラムは

「沖縄の空き家対策」

です。

沖縄県に住む日本人の人口 １９７３年以降初めて減少

↑ＮＨＫオンラインニュースより

出生数を死亡数が上回った自然人口の減少。

日本の人口減少がいよいよ本格化です。

総務省の発表で沖縄県も1972年の本土復帰以後で初めての人口減少に転じたらしいです。

沖縄は全国平均と比べるとまだまだ減少の具合は緩やかですが、確実に人が減ってきています。

人が減るという事は空き家が増えるという事です。

空き家が増えるという事は

・空き家の火災や事故

・劣化した空き家の倒壊や台風による散乱

・空き家への浮浪者の住み着き

などなどたくさんの問題が起きてしまうと懸念されています。

各地方の行政もいろいろな空き家対策を打っていますが、なかなか空き家の解消には繋がらないのが実態です。

空き家問題は不動産屋としても真剣に考えて行かないといけないテーマです。

空き家を解消するためには不動産の活用をしないといけません。

単純に空き家を活用しようとする場合、賃貸で貸し出すという利用方法が思いつきます。

でも賃貸で貸すには古すぎたり、大掛かりなリフォームが必要となるせいでなかなか思うように行きません。

民泊も然り。

民泊の場合は旅館業法とかの規制もかかってくるのでしっかりと収益を取れる運用ができる範囲が限られてしまいます。

ま、そもそも賃貸で貸せたり民泊で貸せるような立地の不動産であれば、空き家で困るという事もないんですが・・・

空き家問題として取り上げられるような空き家は、基本的にはメンテナンスもされず何代も放置されてしまったような物件ばかりで、子や孫がどうにかしようにも相続登記がまとまらずに泣き寝入り。運よく相続登記が出来たとしても簡単な手直しで済む状態では無く、リフォーム費用も捻出できないというのがほとんどです。

なので、お金と時間をかけても徒労に終わるかもしれないから放置。というのが状態化されてしまうんですね。

ただ、先にも述べたように賃貸で貸せたり民泊ができるような立地の物件であれば、かけただけの労力が回収できるという事で、都心部の古屋は空き家問題にはなりにくい傾向にあります。

という事は空き家が深刻なのは田舎の古屋という事ですね。

田舎の古屋を安く買ってＤＩＹして貸し出そうというボロ物件ＤＩＹ大家さんも増えてきていると聞きますが、

先にも述べた通り古物件の多くは結局相続登記ができていなかったり、権利関係がこじれていてなかなか売却に繋がらなかったり。。。結局活用したくてもできないというのが多いんですよね。

まず第一に空き家問題を解決するには行政の協力と法律の緩和が必須だと思うんです。

一応今年から行方不明者が共有となっている不動産も供託で売りやすくなったとはいえ、まだまだ売買がスムーズとは言えない状況です。

所有者不明土地の解消に向けた民事基本法制の見直し

まあ、少し前までは相続人の中に不明者が居るだけでほぼ売却が出来なかったという事を考えると少しづつ前進しているという事でしょうか。

空き家対策ってどうすればいいのか？

不動産業者として個人的な考えですが、空き家も古屋も誰も手を付けられない状態まで放置されてしまうと、そこからのリカバリがなかなか難しいという事ですね。

なので私が提言する空き家対策は以下の感じです。

お住まいのご両親が亡くなって、お子さんたちや親戚で話し合った際に誰も住まないと決まった場合はできるだけ早く売却をする方がベターです。

話し合いの結果、売らないと判断した人たちも相続登記だけでもしっかりと済ませておいて、ちゃんとメンテナンスをすること。

ご両親の世代が年金暮らしでメンテナンス費用が捻出できないというようであれば子供世代で協力して費用を負担するという事も大事ですね。

誰かの代で放置したり諦めたりすると残された子や孫はとても苦労をすることになります。

相続登記もちゃんとなされて定期的にメンテナンスされていれば、いざという時に売却もできるし、なんならやっぱり住みたいという時に住めるし、貸したい時に貸せます。

まとめると空き家対策は空き家になる前からご自身の責任で子や孫に迷惑をかけないようにする。

というのが正解なのかもしれません。

沖縄の人口が減少に転じた事で都道府県すべてにおいて人口減少となってしまったわけですが、八重瀬町だけは三年連続で人口増加をしているとのこと。

これは八重瀬町の不動産屋としても嬉しい情報ですね♪

それでも八重瀬町内でも古い空き家は増えてきているという実感があります。

沖縄県南部地域で空き家や古屋でお悩みの方が居たらお気軽にご相談ください。

様々な対策を一緒に考えましょう！

では～

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