不動産業界の
古い「枠」を取り壊して、
新しい「門」となる。
It will be a new "gate" by demolishing the old "frame" of the real estate industry.

BLOG
8月22日
2022
沖縄のお墓

◆沖縄のお墓事情

 

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。

 

沖縄では旧盆が終わり、本土でもお盆が終わりましたね。

旬のテーマなので「沖縄のお墓」について語ろうと思います。

今回は沖縄独特の文化と歴史を垣間見る記事です。

あくまでも私の親族から聞いたお話がメインなので
余所の地域の風習なんかとは違っている事もありますのでご了承ください。

今回は私の祖父、父から聞いたお話を共有します。
なので彼らが間違っていたらこの記事の内容も間違いという事ですのでクレームは彼らにお願いします。

 

 

 

◆沖縄のお墓はなぜ大きい?

 

 

沖縄のお墓は大きいということで有名ですね。

大きいお墓の代表は亀甲墓(かめこうばか・きっこうばか)です。

亀甲墓 - Wikipedia

 

このお墓は中南部地域に多くて、普通の一軒家くらいの大きさの建物(墓石?)が特徴的です。

北部にもあることはありますが、南部地域の方が相対的に大きめだと言われています。

その理由がお墓の成り立ちだと教わりました。

 

一般的にお墓って先祖代々で祀ってきて、自分が死んだらそこに入るじゃないですか?
「○○家の墓」みたいな。

中北部のお墓はその流れが主流で一家代々のご先祖様を祀っているらしいです。
この一族が入るお墓を家族墓と言います。

 

南部地域の大きなお墓の大半は
「親戚以外の人たちとシェアしている」
お墓が多い言われています。

 

何でも南部地域の人たちは昔は貧しかったので各家庭に一つづつお墓を買う事ができなかったとか。。。

そこで地域のみんなでお金を出し合って一つの大きなお墓を建てる事になったみたいですね。
もしかしたら八重瀬町(旧東風平村)だけの風習かもしれませんが・・・

んで、ただでさえ子だくさんの時代です。

子だくさん世帯がいくつも集まってお墓を建てる事になるもんだから
より大きなお墓が必要になって、それ故にお墓のサイズが大きくなった。
という感じだと思います。。。

この大多数の寄せ集めのお墓の場合は門中(むんちゅう)墓と言います。

沖縄では本土のような個人墓は稀で、ほとんどが家族墓か門中墓です。

 

あと、沖縄は風葬がメインだったので、遺体が白骨化するまで安置するスペースが必要だったということもお墓が大きくなった原因だと言われていますね。

ちなみに那覇から中部方面にも比較的大きなお墓があったらしいのですが、
戦後の米軍統治の時代にどんどん取り壊されてしまったと聞いたこともあります。

戦後に新たにお墓を作る人たちは家族ごとの家族墓を建てたので、南部地域に残っている門中墓に比べると少しコンパクトになっているという感じだと思います。

 

 

◆戦時中は防空壕だった

 

 

人が何人も中に入れるくらい大きな石造りのお墓。
これらは山や岸壁を削った削りだしのお墓も多く、非常に頑丈な造りです。

 

なので戦時中は防空壕として地域の住民が避難をしたり、日本兵が作戦の拠点としてお墓を占拠されたらしいです。

私の祖父の話では日本軍が拠点にするために避難している住民をお墓から追い出したり、
赤ちゃんがいたら泣いて米軍に見つかるからと言って、お母さんごと日本軍に殺されるような惨劇もあったとのこと。。。

 

あとは住民が邪魔だから自決を強要したとか。。。

これらは沖縄の人以外にはあまり伝わっていない出来事だと思いますが日本軍の黒歴史ですね。

お墓を使って人を殺す拠点にするなんて、、、
歴史上の事とは言え、戦争とはいえなんだな。。。。

 

現在生きている80代以上の世代ではその頃の日本軍のイメージが強くて、未だに内地の人を毛嫌いする傾向が残っています。。。

なんだかそういう背景も知りながらお墓のことを考えるといろんな感情が芽生えてきますね。

 

◆最近のお墓事情・・・

 

 

最近では核家族も増えたし内地からの移住者なども多くなり、新しくお墓を建てる人たちは比較的標準サイズになってきています。
とはいえ内地に比べるとまだまだ大きいお墓が主流ですがw
あと不思議と亀甲墓を模したデザインが主流らしいですね。

また、新たに墓地を開拓したり新しい場所にお墓を建てることが難しくなってきているので、管理型公園墓地というのが今のトレンドという感じでしょうか?

 

あと、余談ですが沖縄の墓参りは清明祭(しーみー)と言って旧暦の3月下旬からGWにかけて、親戚一同でお墓に集まって宴会を繰り広げるのが主流です。

年間行事 | らしいね南城市

 

この清明祭は昔ながらの風習を知っているご高齢の方が減ってきたせいでおばちゃん同士の認識が違っています。

なので毎年のようにおばちゃんたちがああじゃないこうじゃないって喧嘩をするのも風物詩となっていますwww

 

旧盆の時期にも同じようなおばちゃんたちの喧嘩の光景が繰り広げられますし、旧正月にも同じことが起きますw
お家を建てる地鎮祭とかにもこのおばちゃんは現れて独自の風習を主張しますし、人によっては風水を見たりユタまがいの事をするおばちゃんもいます。
※ユタ=祈祷師のようなもの

それぞれの家族のそのお母さんたちの風習を受け継いでくるんだけど、毎年見ているはずなのにみんなうろ覚えなんです。。。
だからやり方が違うとか、こうじゃないとかの問答になってしまうんですねw

 

最近ではこういった沖縄の風習のガイドブックみたいな本とかも出ていますが、地域によって違うし、おばちゃんの数だけ違う風習があるので本当の正解は無いのかもしれません。。。

 

◆今は核家族の時代

 

 

いかがでしたか?
いろいろ脱線したので何が本当に伝えたいことかよくわからない内容になってしまいましたw

沖縄の大きなお墓の歴史が少しだけでも皆さんに共有できていれば嬉しいです。
冒頭にも断りましたが私は南部出身なので他の地域の事は分かりません。

中北部、離島、、、
沖縄にはそれぞれに方言があり、それぞれに独特の文化が残っています。

これをきっかけに私も改めてお墓の事や、沖縄の文化の事、歴史の事を学んでみようかな~と思いました。

我々の世代で終わらせるのではなくて、子供たちにも語り継いでいってあげて
少しでも沖縄の文化が長く後世に伝わるといいですね。

あと、沖縄の歴史や文化を学んでいると不動産の売買の時に結構役に立つんですよね。
おじいちゃんやおばあちゃんとのトークにも活かせるし、
仏壇の行事なんかを知っているとお客さんへのアドバイスもできます。

 

弊社では墓地の売買やお墓の事もご相談を承りますので
沖縄の不動産の事ならお気軽にお問い合わせください。

 

あ、今まで拾い画でしたが私のご先祖様が眠るお墓の写真とコロナ禍で家族だけでやった清明祭の写真を置いておきます。

我が家の門中墓は明治37年建立の歴史あるお墓ですw

しっかりとこの子たちに伝えていきたいと思います。

では〜

—————————————-
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この記事を書いた人

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