不動産業界の
古い「枠」を取り壊して、
新しい「門」となる。
It will be a new "gate" by demolishing the old "frame" of the real estate industry.

BLOG
4月20日
2020
宅建士と不動産業

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
※2019年12月5日の記事を加筆修正しています。

宅建士試験に合格された人や宅建業界に居る営業マンにとっていい感じに刺激になりそうな内容ですw

 

先日「2019年宅地建物取引士 合格発表」がありましたね。

 

合格ラインは35点
受験者数は歴代一位の多さ

 

2020年4月から民法改正がなされるため来年の試験から難易度が上がるという予想もあるらしく、「今年頑張った方がいいよ」という意見もありましたね。

なにはともあれ私の周りでは多くの人が合格しています。
合格した皆さんおめでとうございます!

 

さてさて今回のコラムは
「宅建資格と今後の不動産業界」
について私なりの考えを書いてみました。

 

宅地建物取引士の必置義務について

 

「宅地建物取引業を営む者は5人に一人の割合で宅建士を置かなければいけない。」
という宅建業法がありますね、いわゆる「必置義務」です。。。

この必置義務があるから不動産業に従事する人たりはこぞって宅建士試験を受験します。
個人的な意見ですがこの必置義務はこの業界に居ればいるほど緩すぎる基準だな~と常々考えています。

 

この業界は不動産という専門知識が必要な商品を扱う業種にも拘わらず、宅建士の資格がない人があまりにも多く従事しているんですね。

 

また、一部の業者さんの中には「名義貸し」といって

宅建資格を持っているだけの人(宅建資格は持っているけど不動産業に従事していない人のこと)

を店舗に登録だけさせて勤務している実態がないのに免許の認可をもらって営業している業者もいます。
名義貸しについては以下にリンクを貼っておきます。
宅建の名義貸しって何?報酬相場や見つかった時のリスクまで全て解説!

 

過去には必置義務を3人に一人に引きあげるという案もありましたが今のところ進展はなさそうですね。

 

私の勝手な考えとして
・宅建士の資格は3人に一人でも少なすぎる。
・売買に従事する者(経理などの事務作業員を除く)は全員宅建士でないといけない
・宅建士の資格を持っていない会社の代表は宅建業の免許を取得できない

これくらいはマストで法改正してほしいと考えます。

 

テクノロジーの発展と不動産業界

 

さて、宅建免許に関する愚痴はこの辺にしておいて、ここからは宅建士試験に受かって晴れて不動産業界にデビューしようと思う人向けの内容になります。

 

新しいテクノロジーの浸透によって不動産業界も大きく変わらざるを得ない状況になってきています。
AIの発展で仕事が無くなる!という声も多くありますが、まずはこれについて考える必要があります。AI/AR/VR/XRなどのテクノロジーの進化によって業務が無くなる、若しくは今よりも人数が必要で無くなる分野はこれかな?と思うモノを羅列します。

 

金城的無くなりそうな仕事ベスト5

・事務(経理)
・物件の案内をする人
・多数の物件を掲載するだけのポータルサイト
・法務局の実務
・電話営業

 

単純なルーティンワークは淘汰されていくのでまだまだたくさんあげられますが考えれば考えるほど人が要らなくなっていきます。

不動産業界に限らず、役所の仕事や銀行の仕事のほとんどは自動化されるのではないでしょうか?
2020年4月現在でコロナの影響で在宅勤務をせざるを得ない状況になってきています。
いつかは普及すると考えられていたテレワークなどが予想よりも早いスピードで浸透しています。
思ったよりも早く世の中は変わってしまって、古臭い考えや従来の感覚を捨てきれない人は時代に置いていかれますね。

 

AIによる自動化などもどんどん進んできていていわゆるホワイトカラーの人たちが職を失ってしまうと警鐘を鳴らす人もいます。

宅建業界も他人事ではないと思います。

 

人にできない事を探す

こうなってきたら逆に「人」でないとできない仕事を見つけてその力を蓄えなければいけません。若しくは人には負けない武器を持つことですね。

そのためには一旦、人にできる事とAIができない事を整理する必要があります。

 

今の技術で機械化できないと考えられる能力

・お客様の気持ちを理解し相談に乗ること(共感力)
・抱えている問題を解決してあげられる人(問題解決力)

データや情報を基にマッチングするのは機械(AI)の得意とする仕事ですが相続トラブルや権利争いみたいな当事者の意見の折り合いをつけるなどの仕事は人にしかできないと思います

また、沖縄の不動産事情でいえば

・仏壇のある家(トートーメーの継承)
・相続後に不動産の登記をしていない人(戦後から相続登記を放置など)
・離婚による財産分与(沖縄の不動産売買ではこの相談が一番多い)

これらは不動産業の経験と知識のある営業マンがアドバイスをしながら解決していってあげないといけませんよね。
田舎に行けば行くほど風習や周りの親戚の意見など根深い問題があって問題を抱えたまま泣き寝入りする人が増えています。

 

こんな感じで色んなジャンルの仕事を掘り下げれば機械化できない事が見えてくるはずです。

宅建の資格を取得した後にどこかのニッチな部分で突き抜けてその分野のスペシャリストになる事が必須の時代なんだろうなと思います。

 

今後の宅建士・宅建業界の展望

 

前述したようにスペシャリストになれるか?が今後の生き残りを左右する重要事項になってきます。

先に述べた
「問題解決力」「共感力」

この二つは必須

んで更に

・家督相続/仏壇に詳しい
・離婚や財産分与などの関連法規に精通
・生前贈与/遺産分割協議のアドバイスができる
・建築知識や投資の知識が豊富・・・etc

 

など宅建士の資格があるだけでは足りず
そのお客様の抱える問題点を解決してあげられる人材だけが生き残ると考えています。

極端な話おじいおばあと流暢に会話ができるうちなーぐち(沖縄方言)をマスターするのも立派な差別化ですね。

 

不動産とお客様の抱える問題は千差万別です。
ケースバイケースで問題解決を提案してあげなければいけません。

「大手だから」
「昔からやっている老舗だから」

というようないわゆる会社の看板だけで営業をする時代は終焉を迎えています

大きい会社の営業マンが優秀か?古い企業の営業マンが優秀か?
という問いに対しての答えはNOですよね。
お客様の問題をピンポイントで解決してあげられる営業マンがお客様にとっては一番優秀です。

 

ここまでで今後の宅建業を生き抜くためには何か武器を持たないといけないという事が何となく伝わったかなと思います。

まとめると今後の宅建業界は
「問題解決力を持ったスペシャリスト」だけが生き残るという事が言えます。
断言しますがほぼ間違いないと思います。

 

今年宅建士試験を合格された方へ。

不動産業を取り巻く状況は大きく変わろうとしています。
この業界で生き残るには「個人」のレベルアップが必須です。

今の貴方のレベルの仕事は誰にでもできる仕事ではないでしょうか?

宅建を取得して宅建業に従事しているだけでは生き残れません。

宅建+相続の知識ノウハウ
宅建+建築の知識ノウハウ
宅建+投資の知識ノウハウ
こんな感じで+αを追加してスペシャリストになりましょう。

 

周りの営業マンがどんどん力をつけていきます。
その中で貴方だけが選ばれるスキルを磨かないといけません。

今後を見据えて現状に満足せずに自己研鑽を惜しまずにやりましょう!
一人一人の能力が上がればこの業界は変わります。

弊社ではレベルの高い「個」が集まるコミュニティの形成を模索しています。
専門性のある「宅建コンサルタント」が集まる集団こそが宅建業界に必要だと考えています。
あらゆるジャンルの問題をスペシャリストの掛け合わせで解決する集団。
この構想が実現すれば沖縄の不動産業界は変わると信じています。

ワクワクしますね♪

 

では~

 
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この記事を書いた人

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