不動産業界の
古い「枠」を取り壊して、
新しい「門」となる。
It will be a new "gate" by demolishing the old "frame" of the real estate industry.

BLOG
12月27日
2020
不動産の価値の継続~映画えんとつ町のプペルを見て~

◆映画えんとつ町のプペルを見てきました

こんにちは。
㈱REGATEの金城です。

本日のコラムテーマは
不動産の価値の継続~映画えんとつ町のプペルを見て~
です。

 

今日のテーマはこのえんとつ町のプペルの中に出てきた「腐るお金」を見た後からムクムクと私の中の妄想が膨らんだ内容です。

そこから「不動産の価値の継続?」という結論に思い至りました。

 

これからの時代の不動産。
人口減少の国で価値の基準が変わりつつある今。。。

再度不動産屋として不動産に向き合う機会になりました。

同業者さん。売主さん。買主さん。

全員に少しづつ何かのヒントになるんじゃなかろうかという内容です。

 

 

◆腐るお金とは?

 

映画えんとつ町のプペルは色んなことを考えさせられました。
親子、友達、希望。。。

映画の中でも私が目をとめたのが先ほども申し上げた「腐るお金」です。

 

まずは腐るお金の概念をご紹介しますのでお付き合い下さい。

 

少し調べたら映画の中だけの話じゃなくて実在するみたいですね。
↓タップ
世界一サステナブルな通貨、キームガウアーとは

使わなければ一定のスピードで価値が下がるお金。
面白いですね。

お金を持っていて貯めこんでも価値は減るもんだからみんな使う事に集中する。
そうして通貨が流通すると地域経済が回る。
みんなが消費するからお店はもとより消費税なんかの税収も上がる。
税収が上がれば福祉も充実する。
いい循環が生まれるシステムです。

 

でも食料品とか生活必需品を揃えてしまうと、なかなか使い道がない状態になってしまいます。

それでも使わないと価値が減るからみんな実体験などの「体験」にお金を使うようになった。
価値が減らない体験(思い出とか)と自己の満足に使おうという動きが出た。という感じです。

 

この地域ではお金の価値事体がいわゆるただの交換ツールになっています。
今の世の中って「お金の本質」が違っているじゃないですか?
この腐るお金でそもそものお金の本質が見える化された感じです。
お金ってモノと交換できる道具でしかありません。

 

でもその道具であるお金が腐らないせいで貯めこむ人が出てくるし、それを奪い合ったりして摩擦が起きる。。。
そして争いも起きるし貧富の差も埋まらない。

 

腐るお金が主流になれば、もしかしたら細かい争いなんかも無くなっていくのかもしれませんね。
貯め込む人がいなくなるから貧富の差も消えるかもしれないし、持ちすぎても使えないなら寄付したりと、身のまわりの人たちに分けるようになるかもしれません。

みんながお金を流通させて相互扶助ができて社会保障が充実すれば「もしものときのため」の貯蓄の意味が減って更にお金が流通する。

考えれば考えるほど面白いです。
もちろん問題点とかも出てくると思いますが、今回はそこを深堀する内容ではありません。

 

 

◆不動産の価値は一定か?

 

さてだいぶ脱線したのでそろそろ本題に触れます。

 

このコラムでも何度か不動産の価値については書かせてもらっています。
ただ、今まで書いてきた内容はお金の価値が一定であることが前提の内容でした。

ここで「腐るお金」の考え方を前提に本当の不動産の価値を考えてみる事にしました。

 

不動産の価値は代替性が無く、唯一無二なので希少性がある事が価値です。
また、立地によっては不動産がお金(収益)を生み出すという価値もあります。

 

でもここで不動産の価値も一定なのか?について考えないといけません。
腐るお金のように不動産の価値って下がっていく可能性も視野に入れた方がよさそうです。

 

そもそも不動産って建物なんかは築年数が経てば経つほど劣化しますね。
そういう意味では価値が下がるといえますが、土地の価値も下がるという事を考える時代がきそうです。

そう「人口減少時代」です。

これからの時代を見た時に不動産と人口減少は絶対に切っても切れない関連性があります。
日本はそれに加えて超々高齢化社会。
そのあたりもしっかりと考えて行きましょう。

 

◆人口減少時代

 

まず、人口減少が不動産の価値にもたらす影響とは何でしょうか?

人がいなくなることで需要が減るという事です。

 

これから連鎖的に考えて行くと
——————–

人口減少

コンパクトシティで地方過疎化

都市部以外では
売れ残りと空き家だらけ

都市部も建ちすぎて空室が目立つ

空き家が多いので家賃も下がる

家賃が安いと購入する必要性が低くなる

空き家と売れ残りだらけ
——————–
・・・という未来は見えます。

 

凄く当たり前の事ですが
不動産が価値を持つのは人が欲しがるからであって、そこに需要があるから価値が増すんですね。

人が集まるから高い家賃でも入居者が決まるし、店舗とかは高い家賃を払ってでも人が集まる場所に出店する。

その需要を生み出す人口が減る事で不動産の価値が下がってしまう事が見えます。

また、今の若者は昔と違って車も時計もブランド物もあまり欲しがらなくなってきました。
不動産も家賃が安くなれば買う必要が無いという事になるでしょうし。。。

相対的な価値が下がると値下げをすることが主流になります。

 

◆価値が下がるものを所有し続けるという事

 

「腐るお金」から着想を得た今回のテーマ。いかがでしたか?

人口減少という国の問題から考えたら
“不動産の相対的価値は今後減っていきそう”
という事が分かってきました。

では価値が目減りし始めるなら不動産もガンガン売り飛ばして流通させよう!
という空気になるかと言えば違ってきます。

不動産はお金と違って
「誰に対しても同じ価値ではない」
んですね。

実家が近い、公園が近い、職場が近い、、、etc
商店街にある、自然がたくさん、海が見える、、、etc

このように不動産の価値っていうのは使う人によって評価基準が変わります。

ただ、需給バランスの面から考えると
地方は人口減少が進めば進むほどに需要が無くなるのは必然です。

都心部は地方からの人が集まるから下落スピードは低調。だけど確実に人口は減っていく。。。
都心部もコロナの影響を受けてリモートが主流になれば若干の値下げはありそうですし、これからはデリバリーサービスやネット通販が主流になっていくし、テナントや商店街の価値は変わっていきそうですね。

ここまで書いてみて不動産は
「価値が下がるから残念!」
と言いたいわけじゃないんですw

このコラムを読んで考えてみてほしいのは

不動産も腐るお金のように使わないとダメになるような
大きな価値の変化を見つけれればいいな。
という事なんです。

・終の棲家
・持ち家を持てば安泰
・先祖代々の不動産を手放すなんてとんでもない。。。

上記は日本の昔からの不動産に対する膠着した考えの代表です。
日本人って不動産を持ち続けることへのリスクが孕んでいることにあまり着目しないんです。

「資産を持ってなんぼ。土地をもってなんぼ。」

これは高度経済成長期と人口増加時代の一種のトレンドです。

低成長期と人口減少・高齢化・少子化・・・
何もかもが真逆になってきた今のご時世に昔の考えを持ち続ける事に少し疑問を持ってみませんか?
という事を伝えていきたいですね。

不動産の流通が鈍いのは業者が情報を牛耳っているからだけじゃなくて個人の考え方の変革も必要なんだということが見えてきた気がします。

あくまでも私の個人的な妄想と偏った考えの結果ですし、
これによって不動産が全部値下がりする!
というわけではありません。

一つの考え方の引き出しを増やすという感じで参考にしてもらえたらと思います。

これからの時代、不動産の売買がもっと気軽に手軽にできるようになればいいですね。

では〜

 

—————————————-
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この記事を書いた人

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