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コラム
人間はなぜ土地を欲しがるのか? ~所有権は法律が作ったものではない?~
金城 貴士
株式会社REGATE 金城 貴士
2026年06月10日 12:33

こんにちは~。
株式会社REGATEの金城です。

前回

「土地って本当は誰のもの?」

という話を書きました。

その続きとして、今回はもっと根本的なお話。

前回の最後に触れましたが

「もし不動産の所有権という概念が存在しなかったら、社会はどうなっていたのでしょうか?」

です。

 

所有権がない世界は平和?

私は仕事柄、所有権を争う人をたくさん見てきました。

そこで一案。
「所有権が無い世界は一つの争いの種が無くなるのでは?」

単純に考えたらそうなる気もします。

土地はみんなのもの。

好きな場所に住める。

争いもなく、平等な社会になる。

理想的に聞こえます。

でも、本当にそうでしょうか?

 

犬は法律を知りません

うちには犬がいます。

もちろん登記簿なんて知りません(笑)

でも、自分がいつも寝ている場所に知らない人が来ると、

「ここは自分の場所だ!」

という行動を取ります。

これは誰かに教わったわけではありません。

本能です。

犬だけではありません。

ライオンもオオカミも鳥も猿も、多くの動物は縄張りを持っています。

そこには法律も裁判所もありません。

あるのは、

「ここは自分の生きる場所だ」という本能だけです。

 

人間も同じだったのでは?

昔の人類には登記制度も固定資産税もありませんでした。

それでも、

「あの洞窟はあの集団が使っている。」

「あの川はあの部族の漁場だ。」

という暗黙のルールはあったと考えられています。

つまり、

所有権という概念は法律より先に存在していたと思われます。

 

法律は所有権を作ったのではなく整理した?

例えば100人しかいない村。

誰かが何日もかけて山を開墾して畑を耕したとします。

そこへ別の人が来て、

「今日から俺が使う。」

と言い始めたら毎日ケンカです。

その喧嘩を無くすために村のみんなが、

「最初に耕した人が使うことにしよう。」

というルールを作る。

そのまま人口が増え、国ができると、

そのルールが法律になった。

つまり、

法律は所有権を発明したのではなく、人間が昔から持っていた感覚を制度として整理しただけなんでしょうね。

 

もし本当に所有権がなかったら?

ここが一番考えさせられるところです。

今日のテーマ

「所有権が無い世界は?」です。

 

果たして所有権を守る法律がなければ自由になるのでしょうか。

みんなで一緒に仲良く使おうよ~ってなりますかね?

 

私は逆だと思います。

法律がなくなれば、

最後に残るのは単純な力です。

大人数のグループ。

武器を持つ人。

腕力の強い人。

その人たちがいい場所を占有し独占するでしょう。

力の無いものたちが虐げられる世界が待っています。

正に北斗の拳の世紀末って感じになると思いますw

 

つまり、

法的な所有権がなくなっても、支配による支配権が生まれるだけ。

それは決して自由な世界ではありません。

 

国家も巨大な縄張り?

さてここまで考えると、さらに面白いことに気付きます。

日本とアメリカの国境。

沖縄県と鹿児島県の県境。

市町村の境界。

これらは地球が最初から持っていた線ではありません。

人間が決めたものです。

少し極端な言い方をすると、

犬が電柱にマーキングするように、

人間は地図に線を引いて縄張りを決めているだけなんですね~。

 

不動産屋として思うこと

私は毎日、不動産の売買に携わっています。

「土地を買う」

「土地を売る」

当たり前に使う言葉です。

でも実際に売買しているのは、

土そのものではありません。

社会全体が認めた『ここを安心して使っていいですよ』という権利です。

そして、その権利の根底には、

家族を守りたい。

安心して暮らしたい。

自分の居場所を確保したい。

そんな動物が何万年も持ち続けてきた本能があるような気がしています。

 

正解はありません

最後になりますが、今回の話にも正解はありませんw

所有権は人間が作った人工的な制度なのか。

それとも、生物が持つ縄張り意識を法律という形にしただけなのか。

私は後者の考え方が、意外としっくりきています。

不動産屋なのに、土地そのものより「人間って面白いな」と考えてしまう今日この頃です(笑)

皆さんはどう思いますか?

 

ちょっと思考実験にハマっている今日この頃。

次回は借地権について考えてみようかと思います。

 

では~。

 

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この記事を書いた人
株式会社REGATE 金城 貴士

沖縄県南部地域の不動産売買に関する事を思うままに書いています。
お孫さんの代までお付き合いできる不動産屋さんとして「紹介率No1」を目指します。
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