◆不動産テック企業について
こんにちは。
㈱REGATEの金城です。
本日のコラムテーマ
アメリカの不動産テック企業
です。
前回棟コラムでアメリカの不動産事情を取り上げたところ好評でした。
前回の記事→【コラム】日本とアメリカの不動産業界の違い
今回の記事は前回の記事の延長です。
予め前回の記事を読んでいただければ話が分かりやすいかもしれません。
今回はさらに深堀をして、不動産のGAFAと言われる「ZORC」というアメリカの巨大不動産テック企業のご紹介をしてみようと思います。
Z=Zillow
O=OPENDOOR
R=REDFIN
C=COMPASS
びっくりすると思いますが日本の不動産業って未だにFAXが横行しているんです。
集客もチラシや新聞などに依存している業者さんも多くいます。。。
テクノロジーに対するアレルギーを持っている業者さんもまだまだたくさんいます。
最近までは無理にテクノロジーを導入しなくてもやっていけたという実情があるんですが、
流石に5Gの時代に突入したのにFAXとチラシが主流はまずいのではないでしょうか?(笑)
今後の不動産業界の在り方を考えたり、今から不動産業界に参入しようと思っている人に参考になればいいな~という内容です。
いつもは私の偏見で書いているコラムですが、この海外市場の情報とかはできるだけ真実を伝える記事にしようと思うので
解釈を間違えていたりする部分などお気づきの方はご指摘頂けますとありがたいです^^
◆アメリカ最大のポータルサイトZillow
この記事をここまで読む人は不動産テックについて調べているか、興味があって読み進めていると思います。
なので「Zillow」という企業の名前くらいは聞いたことあるかもしれませんね。
簡単な概要は上記のWikipediaにも書かれていますがまとめるとこんな感じの企業です。
————————————
・アメリカ全土の不動産データベースを運営する会社
・過去の不動産の売買価格などの物件情報を網羅
・現在の不動産価格、過去の成約事例、近隣の類似物件などが見れる
・不動産の価格を透明化している
・リフォーム履歴なども反映される
————————————
上記のように不動産の取引事例などをオープンデータ化することで、アメリカの不動産検索サイト市場で圧倒的な支持を集めています。
他社の追随を許さない膨大な情報量で約1億件以上の市場データを保有すると言われています。
同社では一般消費者が見やすいように各社の物件情報を集約し、複数サイトを検索する必要がないくらいのクオリティのサービスを提供しています。
不動産の売主が直接物件を登録して購入希望者を募集する機能を搭載したり、現在の自宅の価値をすぐに把握できるようにしていたりとエンドユーザー目線のサービスが際立っています。
想定の売却価格やエリアの詳細(犯罪率)なんかも掲載されているので売主だけでなく購入者の利用度も高く、地域の取引価格が上昇しているのか?下落基調なのか?なども把握することができます。
過去の取引事例も分かるので売主がいくらの売却益を出すのかも買主が把握できる仕組みになっています。
外観だけでなく室内の写真や間取りなんかも確認できるので、沖縄のポータルサイトによくある「外観なし・地図無し」の物件情報なんかは見向きもされません。
過去の取引データも全て見れるので、現在販売していない物件の内観なども随時公開されていてプライバシー侵害の問題なんかも取り沙汰されることがあるようです。
ちなみにZillowの売り上げはエージェントや不動産会社から支払われる「広告料」で成り立っています。
最近では自社で買い取り再販をするibuyerにも参入しています。
◆住居用不動産のブローカーRedfin
Zillowの様に住宅情報を掲載し、住宅の購入希望者や売却検討のユーザーを獲得。
自社で抱えるエージェントに繋いで売買契約を繋げるのが特徴。
自社でブローカーとなり、MLSに直接アクセスする権利を持っていて情報更新が早いという強みも持っています。
Zillowの情報後進は若干遅れ気味らしいです。
テクノロジーを最大活用しながらユーザー集客とエージェントの業務効率化を図り、仲介手数料を安くすることで業界に勝負を挑んでいます。
広告課金型のZillowとの大きな違いは自社でも売買ができるブローカーであるという点です。
自社でエージェントを抱え集客もできることでエージェントを固定給で確保し、仲介手数料のディスカウントにも積極的です。
フルコミッションのエージェントを介さず、固定給のエージェントに依頼できることで手数料の割引が可能になっています。
また、Redfin Directというシステムをローンチしたことで業界内から大きなバッシングを受けたことも有名です。
買い手側のエージェントをすっ飛ばして売り手側のエージェントに直接購入申し込みができるというサービスです。
前回の記事でも書いたようにアメリカでは買い手のエージェントを付ける事のデメリットがほぼありません。
エージェントを介さない購入申し込みは売り手側からも嫌がられます。
そのためこのサービス自体が主流になることはなさそうです。。。
Redfinは不動産推定価格の制度が高いともいわれていて、AIによる不動産価格の算出結果を現地のエージェントが推定価格の修正を行います。
ZillowもAIによる不動産の価格算出を行いますが、実勢価格との乖離も問題視されているようです。
弊社の不動産自動AI査定システムはREDFINのサービスに近いものになっています。ご興味があればご活用ください。
◆全米に拠点を持つCompass
2012年に設立されソフトバンクビジョンファンド(SVF)から多額の出資を受けた事でも有名です。
特徴としては8000以上のエージェントを要し全米に拠点を持つ唯一の不動産会社です。
不動産エージェントの業務改善をサポートし、生産性の向上を支援するソフトウェアを開発したことで自社で抱えるエージェントを増やし続けている企業です。
365日夜の12時までサポート対応をするコールセンターも抱えており顧客満足度も高め。
Redfinのエージェントは固定給で働くため、夕方の18時以降は電話に出ないという欠点があり、顧客は情報更新が早いRedfinで物件を探して全米で対応が可能なCompassに頼むという流れがトレンドになってきているらしいです。
また、Compassの最大の特徴は高級不動産に特化し、能力の高いエージェントを確保し続ける点にあります。
主要都市にエージェントが利用可能な高級オフィスを提供するなど、エージェントに対する優遇が高いという事も特徴的です。
◆中古住宅を直接買い取るOpendoor
Opendoorのビジネスは簡単に言えば、不動産の買取と販売です。
Opendoorは上記のCompassと同様にSVFからの資金調達をしたことで有名になりました。
AIによる物件の価格査定を行い、スピーディーに物件を購入、転売をすることで利益を出すシステムで、デジタル再販分野の開拓者と言える企業です。
売主と買主の仲介マッチングではなく、Opendoor自信が買取、販売を行う事で収益を出します。
売却までの査定→契約→融資→決済を徹底的に簡略化していて、ワンクリックで不動産の買取をしてもらえるという事で、即現金化したい売主情報を数多く獲得しています。
買主に対しても「30日間のキャッシュバック保証」と「2年間の修繕保証」を設けることで安心感を与えています。
◆まとめ
さて、ごちゃごちゃしているしカタカナが多いし、、、
今回の内容は全然入ってこない!
という方のために噛み砕いてみます。
Zillow=物件情報サイト
Redfin=情報サイト兼不動産屋
Compass=各市町村に店舗がある業者
Opendoor=買い取り業者
こんな感じです(笑)
これを最先端のテクノロジーと巨額の資金を用いることでアメリカの不動産業界を変えてきました。
今回ご紹介した企業はほんの一部に過ぎず、アメリカではこのようなテック企業が切磋琢磨しています。
日本の不動産業界も少しづつテクノロジーを取り入れつつありますが。。。全然追い付けません。
REINSのシステムを一般公開してリメイクすれば・・・という考えもあったようですが物件情報の正確性などがMLSに太刀打ちできないし、そもそも一般公開を反対する業界団体関係者も多くいらっしゃいます。。。
REINSのシステム改修を国費で賄って、法改正をして。。。
やることが山積みで頓挫しまくりの不動産業界改編。
弊社ではZORCの真似をしながらいいとこ取りをして、沖縄のニッチな市場に当て込んでみるという実験を繰り返しています。
業界全体を変える必要はなく、自社が上手くいくことでみんなが真似をすればいいと考えるようになりました。
Zillowのように透明性のある物件情報と物件価格をユーザーに届け、RedfinとCompassのように優秀なエージェント集団を構築、Opendoorのように即金を希望するユーザーさんのニーズも網羅。。。やりたいことの1/1000も進んでいません!(笑)
日々積み重ねることで何かが見えてくる事を信じて猛進します!
今後も沖縄の不動産あるあるや不動産実務体験記、妄想による未来予想などを書いていきます。
では~
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それを基に県内12万ヵ所の地点の査定データを収集して「自動査定システム」をリリースしました。
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