不動産業界の
古い「枠」を取り壊して、
新しい「門」となる。

It will be a new "gate" by demolishing the old "frame" of the real estate industry.

◆逆張りについて

こんにちは。
㈱ＲＥＧＡＴＥの金城です。

少し前にも
「簡単にできる不動産投資？」
みたいな感じで書いたんですが

最近やたらと不動産投資を煽る人が増えてきていて、DIY大家さんとか素人不動産投資家に憧れる人が増殖しています。

今回はそんな流れに対する愚痴になりますｗ

長引くコロナのせいか、副業で稼ぐことが浸透してきたせいか。。。

はたまたFIREを目指す人が増えたせいか・・・

「今は逆張りのチャンス！安く買って儲けましょう！」
「逆張りをして周りを出し抜こう！」

という本とかネットセミナーがたくさん横行していますね。

そこでみんなで逆に行くことの意味や何をもってして逆なのか？

また、投資でも企業経営でも勝っている人と負けている人の差に「逆」は存在するのか？

について考えてみたので共有しておきます。
不動産投資をしている人も、不動産経営をしている人も頭の整理に使ってみてください。
物凄く当たり前すぎて見落としている事かもしれません。

◆逆を見るという事

まず、逆を見るという事をどういうことなのか考えてみました。

ま、普通に考えると逆って
「正攻法の反対」
ですよね。

みんなが右を見ている時に左に張っておけば先行者利益で儲かる（勝てる）という理屈です。

言っている事は分からんでもない。

でも今のご時世、コロナ禍、何をもって逆とするのか？

みんなが自粛をしているから自粛しないとか？
今みんながやれていない事を先行して仕掛けていくとか？

そんな誰もが思いつくことは果たして逆なのか？？？

何をもってして逆というのかはよくわかりません。。。

2020年初頭にコロナが全世界を巻き込んで「ヤバい」ってなった時に、アメリカの株式市場では強制的に市場取引が停止される史上初のサーキットブレーカーが発動するくらいの衝撃がありました。

あの稀に見る大暴落の市場混乱時にチャンス！といって株を買った人は今大儲けしていますし、ビットコインや暗号資産をその頃に勝った人も大儲けしました。金（きん）も然り・・・

みんなが下がると思って売り出したピークに「買う」
みんなが上がると思って買い出したピークで「売る」
これが逆張りの基本です。

逆に張る時の基本は流れに逆らうという事です。

んでこれも何度も言っていますが
「今、ここが底なのかは誰にもわからない」です。
今の価格が底か天かはのちに振り返った時の価格時点で初めてわかるんです。
「あの時買っとけば（売っとけば）よかった」
という感じですね。

ここで本題に戻り不動産の取引で考えてみます。

安い物件を仕入れて運用するのって「逆」ですか？

それって普通に不動産投資の基本の基本ではありませんか？

そうです。
この本やセミナー広告の類は全部
「逆張りを煽って不動産を買わせたいだけ」
なんですね。

そもそも本を読んだ人やセミナーを受けた人がみんな逆にいくと、そもそもそこが逆じゃなくなるし。。。

みんなで逆や～って進んだらその逆が逆になるし・・・

◆逆を取るには？

さて、ここで

不動産投資の逆。
不動産経営の逆。

についてもう一度考えてみますね。

まずは不動産投資の逆について。。。

不動産投資の逆って何でしょう？
ＦＸとか先物の信用取引とかでいう「逆張り」は先ほど説明した通りです。
ああいう数値的な投資では「売りから入る」事ができて「買いで抜ける」という技術が可能です。

でも不動産の逆？不動産投資の逆？

についてですが
不動産を持っていない人が「売り」から入る事はできません。
一度不動産を買って、それから売るしかできないんですね。
※REITは例外

当たり前ですが不動産は現物取引なので
この逆張りという手法は実際の不動産取引ではできないんです。

ここで不動産や事業を営む人の逆も考えてみます。

経営の逆？
何じゃそりゃ？

ですねｗｗｗ

経営は利益を出すことが必要だから
「損をする」
が逆です。
はい、みんな潰れますｗ

現物投資の最たるものが会社経営。
世の中の社長さん達は全員自分の会社に時間とお金を投下して現物投資しています。
みんな資本を集めて事業に投資して利益を出しています。

つまりここでも逆張りはできないんですね。

◆逆も順もない

逆を狙う事が出来ないという事が分かったところでまとめに入ります。

今、大勝ちをして成功をしている人達は
「逆を突いたから勝てた」
という人はほぼいません。

基本的にビジネスを成功させている人は「逆」を攻める事はしません。

常に現況の分析をして、自分の資本と力を見極めて、世間の流れを読みながら様々なところに挑戦を繰り返しているんです。

「逆を攻めて」という考えはその場だけの視点しか持っていないギャンブルと一緒です。

不動産投資はギャンブルではなく一つの経営です。
不動産屋を営むのもギャンブルではありません。

沖縄にもたくさんの不動産屋さんがいて多くの不動産が流通しています。

大きくなった会社もつぶれた会社もたくさんあります。

また、だんだんと弱くなってきた会社は
「みんながやっていない事をやって逆転を目指す！」
といって逆張りの一人勝ちを目指しがちです。。。

今、みんながやっていない事って
「やると危ない事」
「やっても魅力がない事」
だという事がほとんどだと思うんですね。

逆張りのチャンスを窺う前に今のコロナ禍を堅実に乗り越えながら先を見据えるのが近道なのかもしれません。

また、不動産投資を始めようとする方にアドバイス。
いい物件情報が来るのを窺ってもいい物件情報はほぼあなたに届きません。。。

コラムで何度も言わせていただいていますが、いい物件情報を集めたければ本や有料セミナーで勉強をしてチャンスを窺うよりも小さな物件でいいから”まずは買う”が一番の近道です。

小さい物件でも一つ取引をするだけで
「100件以上の不動産屋さんに訪問するよりも確実に、次にいい物件情報を掴みやすくなります」
これは紛れもない事実。
一度取引をした不動産屋さんは次からは表に出す前の情報などを持ってきてくれるはずです。

セミナーとか本だけで頭でっかちになって在りもしない逆を狙ってギャンブルするよりも、まずは行動することをお勧めします。

長くなったのでこの辺で今日の愚痴を終わりにします。

逆を貼るよりも地道に目の前の事を着々とこなしましょう。

では〜

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